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【すごいぞ!ニッポンのキーテク】夢のサトウキビ、バイオ燃料5倍 アサヒが新品種 (2/2ページ)

2010.4.18 12:00
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アサヒと農研機構が開発した生産量が通常品種の1・5倍のサトウキビ新品種アサヒと農研機構が開発した生産量が通常品種の1・5倍のサトウキビ新品種

 今回の新技術は砂糖の生産を維持したまま従来比で5倍以上のバイオエタノールを製造できるため、食料との「競合」という課題も克服できる。

 アサヒビールは2002年から本格的なバイオエタノールの研究に着手した。長年、ビール事業で培った発酵技術を応用できると判断したためだ。

 04年に種子島に小規模なエタノールの製造プラントを設置。さらに大規模な実証実験を06年から沖縄県伊江島の実証プラントで進めており、原料とバイオエタノールの製造技術の研究に取り組んできた。同社は生産性の面からバイオエタノールに最適なサトウキビを使うことにしたが、食料への影響を避けるため、通常の品種とは異なる新種を使う手法を選んだ。

 同社の川面克行常務は「社会に貢献できる。技術確立を急ぎたい」と意気込む。今後、病害の克服や土地に合わせた栽培法の確立なども研究するが、最大の課題はコストだ。

 1リットル当たりの製造コストでガソリンと同等の30円を目標にしているが、現状では47円程度とまだまだ割高だ。今後2年かけて種子島で行う次の実験段階では「データを収集し、この技術をどう生かすかを検討する」(川面常務)という。コストなどの課題を解決できれば、夢の燃料として注目を集めるのは確実だ。(今井裕治)

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アサヒと農研機構が開発した生産量が通常品種の1・5倍のサトウキビ新品種

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