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【すごいぞ!ニッポンのキーテク】夢のサトウキビ、バイオ燃料5倍 アサヒが新品種 (1/2ページ)
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環境に優しい自動車燃料「バイオエタノール」の原料となる夢の作物が誕生した。アサヒビールと農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が開発に成功した新種のサトウキビは、「耕作地面積当たりで従来より5倍以上のバイオエタノールの生産が見込める」という。5月に品種登録を出願する。今後2年間にわたって鹿児島県の種子島で実証実験を進め、実用化を急ぐ。
アサヒが開発したのは「砂糖・エタノール複合製造プロセス」と呼ぶ技術。新品種のサトウキビは育成スピードが従来品種の2倍。発酵条件を工夫し、バイオエタノールの大規模製造設備を導入した場合の歩留まりも2倍に向上した。
同社の実証実験では、エタノール生産量は導入前の5倍以上の年間4400キロリットルとなり、二酸化炭素(CO2)削減効果は従来に比べ57倍にのぼったとしている。
さらに、この新品種はエタノールの原料となる「茎」が従来の1.5倍、砂糖になる「糖」の収量が1.3倍になる。茎はバイオエタノールの原料とし、糖は砂糖にするため、従来の砂糖生産量を維持したままバイオエタノールを製造できる。
バイオエタノールは、植物などを原料としてつくられるアルコール。植物は生育過程の光合成でCO2を吸収するため、燃料として燃やしてもCO2を排出しないと見なされる。このため、原油価格が暴騰した08年に世界的に注目を集め米国などで増産が進んだが、需要増大により原料のトウモロコシ価格が高騰し、世界の食料事情に影響を及ぼすという問題が浮上するなど課題も残した。
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