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火山灰で空路閉鎖、EU運輸相が緊急理事会

 【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は19日午後(日本時間同日夜)、アイスランドの火山噴火による欧州の空路マヒへの対策を協議する加盟27か国運輸相の緊急理事会を開く。

 航空業界などは飛行制限緩和を求めているが、安全上の懸念も残る中、EUは難しい判断を迫られている。

 緊急運輸相理事会は、空の便混乱で各国閣僚が実際に集まるのは難しいため、テレビ回線で行われる。EUの執行機関、欧州委員会のカラス運輸担当委員は会議の前に声明を発表し、「安全を損なわず、いかに飛行可能空域を拡大するか」を協議する意向を示した。

 火山灰は、航空機のエンジン破損につながる危険があるとされるが、一部航空会社が17〜18日に行った試験飛行では特に問題はなかったという。

 噴火後、航空会社の損害は、全世界で1日あたり計2億ドル(約180億円)に上るとの試算もあり、航空業界は飛行再開に向けたEUや各国政府への働きかけを強める姿勢だ。

 欧州委員会の下部組織で航空管制を統括するユーロコントロールによると、19日午前(日本時間同日夕)現在、少なくとも17か国でなお、全部または一部の空港が閉鎖されている。

2010年4月19日21時31分  読売新聞)
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