キバコの会 第二回公演『フォトジェニック』が14日(水)、ザ・スズナリにて上演初日を迎えた。
本作は「池袋ウエストゲートパーク」や「TRICK」の堤幸彦監督と半海一晃、野添義弘、多田木亮佑による演劇ユニット・キバコの会の第一回公演『素。』に続く第二回公演となる。公演ごとにゲスト俳優と脚本家を迎え、書き下ろし作品を上演する人気ユニットだが、今回の『フォトジェニック』ではハロー!プロジェクトの一員・真野恵里菜と元『COCO』のメンバー三浦理恵子といった新旧のアイドル2人がゲスト女優として参加。脚本はCXドラマ『東京DOGS』(脚本)、『33分探偵』(脚本・監督)などを手がけた人気放送作家の福田雄一が担当。その他出演者は街田しおん、白石朋也。音楽担当は元チェッカーズのリーダー武内享が担当。
上演時間は1時間45分ほどで休憩なし。物語はある写真スタジオでの待合室を舞台に、いまいちパッとしない女性タレントとそのマネージャーの3組が集結。しかし採用されるのはだた一人と聞かされ、マネージャー同士がハチャメチャな攻防戦を繰り広げるナンセンスギャグ・コメディーに仕上がっている。
真野恵里菜はその可愛らしい風貌を活かして天然を装うアイドルを演じ、三浦理恵子は実際の年齢を大幅にごまかしてグラビア撮影に挑むアイドルという・・・面白い役どころ。2人とも自虐的ともとれる役だがそこは伸び伸びと実に楽しそうに演じている。役にぴったりなので違和感なく楽しめる。
演出はコメディセンスに定評がある堤幸彦だけにTVの業界ネタや時事ネタ、懐かしのギャグやマニアックなネタ、ハッキリいってよくわからないものなど、あの手この手でひたすら笑わせてくれる。途中からなぜかサスペンス要素を入ったりして本当に何でもありのハチャメチャ感が味わえ、なにも考えずに思い切り笑える作品に仕上がっている。音楽担当の武内享も舞台でギターを弾き、出演者にいじられつつ一緒に笑いを提供。いい歳のおじさんがこんなバカなことを・・・とも思いつつ、楽しければいいのだ!という雰囲気が伝わってきた。
『フォトジェニック』は4月14日(水)~18日(日)までザ・スズナリにて上演される。 「フォトジェニック」 (キバコの会) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
『フォトジェニック』は4月14日(水)~18日(日)までザ・スズナリにて上演される。 「フォトジェニック」 (キバコの会) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
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