哨戒艦沈没:北の潜水艦、エンジン切って侵入か(上)

 哨戒艦「天安」が魚雷攻撃を受け沈没した可能性が高まる中、仮に北朝鮮が関与していた場合、どのように韓国側に侵入し、攻撃を行い、そして帰還したのか。

 韓国軍当局と軍事専門家は、北朝鮮の魚雷攻撃があったとすれば、サンオ級小型潜水艦(325トン)が使われた可能性が高いとみている。サンオ級潜水艦は1996年に韓国東海岸の江陵で座礁し、大きな波紋を呼んだことでも知られる艦艇で、潜水艦と潜水艇の境目に位置する船だ。

 軍情報当局は、「天安」沈没前後に北朝鮮・黄海南道琵琶串の潜水艦基地でサンオ級潜水艦1-2隻の動向が分からなくなっていることに注目しているという。

 琵琶串基地から韓国のペンニョン島までの距離は約80キロだ。サンオ級潜水艦は水中で時速13キロで航行可能なことから、ペンニョン島までは6-7時間かかる。海上を航行すれば、韓米両軍の偵察機、監視衛星などに発見されるため、潜航を続けた可能性が高い。サンオ級などディーゼル型潜水艦は、一定時間ごとに海面近くに浮上し、シュノーケリング(水中通気装置でバッテリーを充電し、換気を行うこと)を行わなければならない難点がある。この装置が海面に出るため、レーダーなどに発見される可能性があるからだ。ただし、消息筋は「シュノーケリング装置は小さいため、少なくとも北朝鮮側海域で韓国側のレーダーに探知された可能性は低い」と指摘した。

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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