もんじゅ再開反対、敦賀で全国集会　５００人、行進などで訴え（2010年4月18日午後7時26分）

もんじゅに向かって、運転再開反対のシュプレヒコールを上げる参加者＝１８日、敦賀市の白木海岸

　１９９５年１２月のナトリウム漏れ事故から停止している高速増殖炉「もんじゅ」（福井県敦賀市）の運転再開に抗議する全国集会は１８日、同市の白木海岸などで行われた。運転再開への手続きが大詰めを迎える中、日本原子力研究開発機構に対し、「１４年以上も停止していた原子炉の再起動は世界に例がない。事故再発の思いを強くせざるを得ない」などとする抗議文を提出した。

　全国で反原発運動を行っている団体などから約５００人（主催者発表）が参加。原水爆禁止日本国民会議の藤本泰成事務局長らがあいさつに立った。原発反対県民会議の小木曽美和子事務局長は、「安全性総点検では、多くの機器が対象になっていない。活断層も２本走っている。落とし穴はいくつもある」と、あくまで廃炉を求めていくとした。

　元京都大原子炉実験所講師の小林圭二さんは「旧動燃体質は変わっていない。事故は必ず起こる」と強調した。その後、参加者は「もんじゅ運転再開反対」などとシュプレヒコールを上げながら、もんじゅゲート前までデモ行進した。

　藤本事務局長は「再開すれば予想もつかない事故が待ち受けている。耐震評価も見直すべきだ」などとした抗議文を高速増殖炉研究開発センターの藤江宏和管理課長に手渡した。