女優・新垣結衣(21)がこのほど、米・ニューヨークで主演映画「ハナミズキ」(8月21日公開)のロケを行い、苦手だった英語を克服し、実年齢よりも年上のニューヨークで働くキャリアウーマンを演じ切った。物語のクライマックスシーンではエキストラから英語がペラペラと勘違いされたほどのスピーチを披露。「ニューヨーカーに見えたら何よりです」と自信を深めていた。
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新垣が「アレルギーです」というほど苦しんだ英語のセリフを完ぺきにマスターしてみせた。英語が苦手で海外渡航を避けていたほどだったが、演技のために一念発起。英語力に自信を付けて臨んだニューヨークでの初海外撮影を見事にこなし、女優として一皮むけた姿をアピールした。
作品は一青窈の楽曲「ハナミズキ」をモチーフに、新垣演じる紗枝と生田斗真(25)演じる康平の10年にわたる愛を描いた純愛物語。ストーリーの後半で、紗枝はニューヨークで働く28歳のキャリアウーマンとなるため、新垣は約半年も前の昨年9月ごろから英語レッスンを開始した。英語シーンのない北海道ロケでも、合間を見つけては指導を受け、英語力向上に努力を惜しまなかった。
特に先輩カメラマン(向井理)の写真展でのスピーチシーンはクライマックスとあって、指導者にセリフを録音してもらい、「呪文(じゅもん)のように数え切れないくらい聴いて」挑んだ。セリフを演じる紗枝らしい言葉に自ら作り直し、また練習する作業を繰り返し、より自然になるようこだわった。
約2分半のスピーチは完ぺきな出来。現地エキストラが英語が堪能だと勘違いし、気軽に英語で話し掛けられたほど。うまく対応できず悔しい思いもしたが、上々の反応に「ニューヨーカーに見えたら何よりです」と手ごたえを感じた様子。初海外ロケを無事に終えた新垣は、「この経験を生かすことができるなら」とこれまでには考えもしなかった“世界”というステージも視野に入れるまでに成長していた。