
つまらないことに腹を立てるのが、老人の特徴だが、ネット用語で「スイーツ(笑)」が流行語となっている。もちろん「おたく」といわれた男性が、女性に反発して造語に至ったもので、英語とはなんの関係もないれっきとした日本語である。もともとの原語「スイーツ」が日本人の白痴化と浮薄化をねらった、主にテレビ・メディアの造語であることから、そのくだらなさが当然おもわれるが、しかもそれが何時の間にか定着して、(笑)のついた「スイーツ(笑)」の起源となったものである。この現象に老人(私)は怒を通りこして、自殺願望を深めた。
近年特に、テレビ局内でのカースト制度が定着し、局員は制作現場から離れ、下請けの派遣ADが番組を具体的作業をしているため、そうしたADのコンビニの時給より安い労働条件下で生み出された言葉が「スイーツ」であると認識される。それを上級職や外資系に落ちてテレビ「でも、しか」入った東大卒局員が、「日本人のIQレベルに丁度かな」と許可して出来た「スイーツ」という言語は、スポンサーの商品購買力アップに繋げようとする、さもしい根性から生まれた産物でもである。

テレビで40年以上、高い視聴率を維持している「笑点」がテレビ制作の基準である。海外の文物を崇拝しつつ、それを誤解するという庶民が笑える分かりやすいオチを、江戸下町の落語芸人が演ずるテレビの原点・娯楽こそテレビである。それを曲解し、ニュースまで行い、あまつさえ政治に介入しようとする正力・ナベツネの野望は、見事に成就しつつある。もちろんその野望とは「一億総白痴化」であり、保守政治家の走狗としての彼らの役割は成功しているようだ。
一億総白痴化によって、?ポピュリズムの蔓延?選挙にいかなくなる(昔雨が降れば自民党が有利になると言った首相いたが)という成果が期待されたが、今回?が効きすぎたので、大連立で政治を私物化しようという傾向になってきた。
いずれにしても「愚民」を前提にした政治家の発想だが、「スイーツ」と「スイーツ(笑)」の攻防や「ブッシュ・ド・ノエル」というフランス語も綴れないで、甘味・菓子を「スイーツ」と呼んでくれる国民に、さぞや支配者はご満悦であろう。テレビの成果・万歳!
http://www.paradisearmy.com/doujin/pasok_sweets.htm
ここでは UTF-8 が使えないので文字がずれますけど,bûche de Noël が分からないと困りますよね(笑)