枝野幸男行政刷新担当相が18日、遠野市を訪れ、遠隔妊婦健診を行う市営助産院「ねっと・ゆりかご」などを視察した。遠隔医療に関し現地調査することが目的。
医師法は、離島などを除き遠隔医療を認めず、診療報酬の対象外となっている。現状についての意見が、今年1~2月、行政刷新会議の通報窓口に寄せられため、遠隔医療が進む同市を視察した。
助産院では、産科医不在の同市に住む妊婦が、パソコンのテレビ電話を介して市外の医師から受ける遠隔健診を見学した。
枝野氏は視察後、「システムが恒常的に機能するためには、財政的なプラットホームの構築が必要だ」と指摘。「現状に合った制度にしないといけない。法律を変えることも含め、必要で可能なことについては前に進めていく」と、意欲を示した。【狩野智彦】
毎日新聞 2010年4月19日 地方版