徳之島で反対集会、1万5千人 普天間移設問題 2010/4/18 18:15
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地に挙がっている鹿児島県の徳之島で18日、大規模な移設反対集会があり、参加した島内3町の住民ら約1万5千人(主催者発表)が「この島に基地はいらない」などと訴えた。
徳之島の人口は約2万5千人。政府は、鳩山由紀夫首相の「腹案」とされる同島への移設を軸に対米交渉に臨む構えだが、米側は地元同意の取り付けを求めており、実現は極めて困難な情勢だ。
集会は島内の亀津新漁港の広場で開かれ、3町などでつくる移設反対協議会が主催。島外からも労働組合関係者らが応援に駆け付け、住民らは「断固反対」「基地の島にするな」などと書かれたプラカードを掲げた。
高岡秀規徳之島町長は「最後の最後まで反対の輪を広げよう」とあいさつ。高校2年の中熊優妃さんが鳩山首相とオバマ米大統領にあてた「豊かな自然や人々のきずなを壊さないでほしい」とのメッセージを読み上げ、主催者は書簡として両首脳へ送る方針。
集会後、高岡町長は「反対という大きな民意が示された」と強調。大久幸助天城町長は「小さな島でこれだけの人数が集まった重みを、首相は考えてほしい」と話した。
【写真説明】 米軍普天間飛行場の徳之島移設反対集会に参加した住民ら=18日午前、鹿児島県徳之島町