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普天間移設:徳之島で反対集会 1万5000人が参加

徳之島で開かれた米軍基地移設反対を訴える集会で、シュプレヒコールを上げる島民たち=鹿児島県徳之島町で2010年4月18日午後0時43分、野田武撮影
徳之島で開かれた米軍基地移設反対を訴える集会で、シュプレヒコールを上げる島民たち=鹿児島県徳之島町で2010年4月18日午後0時43分、野田武撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地として政府が検討している鹿児島県徳之島で18日、島内3町の住民らによる移設反対集会が開かれ、目標の1万人を上回る1万5000人(主催者発表)が参加した。人口約2万6000人の島で大規模な反対集会が開かれたことで、地元合意が得られる見通しは立たなくなり、鳩山由紀夫首相が約束した移設問題の「5月末決着」はいっそう困難になった。

 徳之島、天城、伊仙の3町や島内の約60団体でつくる「徳之島への米軍基地移設反対協議会」が主催。会場の亀津新漁港(徳之島町)を、3町長や、「移設反対」「基地はダメ」などのプラカードを掲げた住民らが埋め尽くした。

 大久保明・伊仙町長が「この集会で、移設できないことを政府は確信するだろう。島を守るため、頑張っていこう」とあいさつすると、大きな拍手がわいた。最後に「長寿、子宝、癒やしの島に米軍基地はいらない」との大会決議を採択した。

 集会には、自民党の徳田毅衆院議員(鹿児島2区)ら地元選出国会議員や社民党県議も出席。公明党衆院議員もメッセージを寄せたが、民主党国会議員の出席やメッセージはなかった。徳田氏は「振興策を盾に基地を受け入れろというのか。島民を愚弄(ぐろう)している」と鳩山政権を厳しく批判した。

 一方、民主党鹿児島県連代表の川内博史衆院議員は18日夕、首相公邸で鳩山首相に対し、徳之島案の白紙撤回を求める県連の方針を伝えた。首相は「わかった」とだけ答えたという。【村尾哲、斎藤良太】

毎日新聞 2010年4月18日 15時55分(最終更新 4月18日 20時12分)

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