現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 事件・事故
  5. 記事

頭蓋骨のひび、生前受けた打撲の跡 福岡・女性遺棄

2010年4月18日8時5分

印刷印刷用画面を開く

このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 福岡市博多区の会社員女性(32)の切断遺体が博多湾などで見つかった事件で、頭蓋骨(ずがいこつ)のひびは、生前に受けた打撲によるものだったことが、捜査関係者への取材でわかった。両腕の手の甲にはあざも見つかり、女性が暴行を受けた際に身を守ろうとしてついた可能性があるという。福岡県警は、女性が激しく殴られた後に殺害されたとみて詳しく調べている。

 切断された頭部は15日午後、同市中央区那の津3丁目の須崎ふ頭の海面に浮かんでいるのを、近くにいた人が発見した。鋭利な刃物で切断されていた。腐敗が進み、死因は特定できなかったが、詳しく調べたところ、骨に数カ所、ひびが入っていた。県警は、生前に硬い物で何回も殴られたか、何かに打ちつけられたとみている。致命傷になったかどうかは、はっきりしていない。

 また、同区那の津1丁目の福岡競艇場内の海で見つかった両腕の手の甲には、暴行から身を守ろうとする時にできる「防御創(ぼうぎょそう)」と呼ばれるあざが複数あった。

 女性の自室には現金入りの財布が残され、部屋は物色された形跡はなかったが、私物の携帯電話と自宅の鍵は見つかっていない。また、遺体は何も身につけていなかったといい、県警は女性の衣服を含め、所持品についても捜索を進めている。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内