近大・元ボクシング部員、廃部後初の試合で完勝
判定で完勝した浅井さん(左) |
昨年6月に現役部員が逮捕されて廃部となった近畿大学ボクシング部(東大阪市)の元部員・浅井大貴さん(3年)が17日、大阪・吹田であった国体大阪府予選1回戦に出場し、廃部後初の試合に完勝した。あと2勝で9月から始まる本大会出場が決まるだけに「何としても勝たないと」と必勝を誓った。
ライト級で出場した浅井さんは3回にスタンディングダウンを奪い、大差の判定勝ち。それでも「納得いかない。緊張してるつもりはなかったけど…」ときょう18日の2回戦に向け、気持ちを引き締めた。
廃部になってから学内の施設は使えず、大阪市内のジムに通って練習。同時に部として反省の態度を示すために毎日、大学前の清掃活動を続けている。それだけに「トランクスをはく時は泣きそうになった」とポツリ。今回は近畿大学所属の一選手として出場許可が出たが、大学のリーグ戦には出場できない。
高校時代、ほかの大学の勧誘を断り、あこがれのOB赤井英和(50)のいた近大を選んだ浅井さんは、ボクシング部復活の機運を盛り上げるためにも優勝を目指す。
[ 2010年4月18日付 ]
PR