Server や Microsoft SQL Server など、Windows プラットフォームのサーバー製品群に関しては、それまで個人では触れる機会があまりなく、自分の中に基礎的な知識がありませんでした。こうした製品群の概念や構造を理解するのに時間がかかったのが 1 つです。そして、MCSE 、MCDBA の試験問題は非常に細かいところまでを追求する傾向があり、それに慣れるのにも時間がかかりました。 研修の本題からは外れるのですが、通学時間の長いのも私にとってはネックでした。自宅が千葉の柏で研修会場が東京の調布だったので、毎日遅刻しないように緊張し、早起きして、1 時間半かけて東京の中心部を横断して会場に通うのは大変でした。もっぱら、その往復 3 時間は講義の予習、復習に費やしましたね。
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―― 試験の突破状況はいかがだったのですか。 |
吉田 全部で 9 つの科目の試験を受けたのですが、すべて 1 回で合格することができました。苦労した分、見返りは大きかったというのが正直な感想です。
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―― 何人ぐらい、一緒に受講されたのですか。 |
吉田 私たちの期は 10 人です。2 か月半ずっと一緒にいて、昼食も一緒だったので、本当に仲良くなりました。文字通り、助け合いながら頑張ったという感じです。それと同時にライバルでもあり、負けたくない、自分 1 人置いていかれたくないという気持ちもプラスに働いたと思います。 一緒に研修を受けた仲間とは社内ネットワークのようなものができて、自分の力で解決できない問題に直面したときは互いに相談しあっています。これは、集合研修を受講したメリットですね。
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―― IT 関連で何か他の資格を取得されたことはありますか。 |
吉田 MCDBA 、MCSE を取得した時期に、勢いに任せて、情報処理技術者試験のテクニカル エンジニア (ネットワーク) を受験し、これも合格できました。これらの試験の間には、一見関連性がないように見えますが、知識面で共通する部分も多いので、研修の中で学んだことが役立っていたと思います。
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―― この先の計画を聞かせください。 |
吉田 仕事上、Microsoft Windows Server? 2003 での開発案件が増えてきているので、MCSE のアップグレードが直近の目標です。すでに 1 科目合格しており、もう 1 科目も近々受ける予定です。これはすぐに実現すると思います。MCDBA も、Microsoft SQL Server 2005 対応の試験がスタートしたらいち早く受けたいですね。お客様に SQL Server 2005 の細部について尋ねられる前に、知識、技術ともにアップデートしておきたいと思っています。この先、私の SE としての強みを Windows プラットフォーム上で発揮していこうと考えていることもあり、これは必ず達成したい目標です。
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―― 先輩としてこれから MCDBA 取得を目指す方にメッセージをお願いします。 |
吉田 資格取得というプロセスの中で見つけられるものは多いです。確かに簡単な道のりではありませんが、きちんとした知識を得て、その人の今後にマイナスになることは決してありません。取って損はない、そう思います。
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―― 2 か月半の集中研修の中で得られた吉田さんならではの学習アドバイスがありましたら教えてください。
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吉田 要領よく勉強しようと思わないことです。ヤマを張ったりせず、隅から隅まできちんと勉強することで、次第に試験の傾向、解答の傾向がつかめるようになってきます。そうすると、答えに確信はなくても、4 つの選択肢の中から適切な答えを選び出せるようになります。
※ 2005 年 4 月現在の取材に基づく
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