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MCDBA キャリア インタビュー
MCDBA キャリア インタビュー
小さい頃からパソコンには慣れ親しんでいたという、吉田典史さん。大学こそ文系に進みましたが、将来の道を模索する中で「SE になりたい」という夢を抱き、日本電気株式会社 (以下、NEC) に入社しました。
2 か月半で MCDBA、MCSE を取得するという厳しく中身の濃い集合研修も自ら志願して参加。それなりに苦労はしたものの、すべての科目を 1 回の受験で合格したと言います。
資格を取得することで、難易度の高いデータベース設計も余裕を持ってこなせるようになったと語る吉田さん。その素顔は、プロフェッショナル SE の仲間入りを果たした自信に満ちていました。

MCDBA キャリア インタビュー
――
吉田さんは MCDBA、MCSE の取得を目的とする集中研修に参加されたそうですね。資格を取得してから、どのようなメリットを感じていますか。

吉田それまで、お客様のシステム環境は私にとってブラック ボックスのような存在だったのですが、その詳細がしっかり理解できるようになりました。たとえば Microsoft R Active Directory R について、概念としてはわかっていたつもりなのですが、なぜこういう組織でこういう構成を取るのかというのがよく理解できていませんでした。それが、まるで霧が晴れるようにわかるようになりました。

――資格を取得したことで、環境的に変わったことはありますか。
吉田周囲の私を見る目が変わってきたと思います。インフラ設計を手がけている先輩が、「ここはどうしたらいいと思う?」、「これはどういうこと?」と私に意見を求めてきたりもするようになり、頼られているという実感があります。特に最近、金融機関のお客様などでは、Microsoft Windows R プラットフォームを基幹システムに適用して大規模に展開するケースも増えており、Microsoft SQL Server? を可用性の高い形で設計する必要が出てきています。そういった難易度の高い案件でも、妥当性のあるしっかりした DB 設計ができるという自信がつきました。この自信は、まさに資格取得に向けて教育を受けたからこそのものですね、自分の中の引き出しが格段に増えました。集中研修受講前は、お客様のところへ伺ったときに、端のほうに座らせてもらっているような状況でしたが、だんだん真ん中に座らせてもらえるようになり、システム提案について意見も言えるようになってきました。それだけ責任が重くなってきたということでもありますが、プロフェッショナル SE の仲間入りができた気がして嬉しく思っています。
私は経済学部出身で、これまでは取り巻く環境に厳しいものを感じたこともあったのですが、SE はなりたくてなった職業。実力で MCSE、MCDBA を取った今は、「もう文句はいわせないぞ」という気持ちです。
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<先輩 SE の刺激を受け、集中研修への参加を決意>
photo―― 資格取得のための集中研修に参加しようと考えたきっかけを教えてください。

吉田 2002 年 4 月に入社して、新人研修後に現在の部署に配属されたのですが、そこで先輩が受講していたことからこの研修を知り、私もぜひ参加したいと思ったのがきっかけですね。

―― 講義、試験、講義、試験のプログラムが 2 か月半、つまり 10 週間続くという中身の濃い、厳しい研修だということですが、躊躇する気持ちはありませんでしたか。

吉田 早い段階で SE として自分の基礎を確立したかったので、むしろ望むところでした。缶詰になって勉強するというのもおもしろいと思い、あえて苛酷な道を選ぶことにしました。

―― NEC では全社的に資格取得支援が手厚いと伺いましたが、これについてはどう思われますか。

吉田 目指す道へ進むことをバックアップし、SE としての価値を高める施策が行われていることは、とてもありがたいと思っています。今社内では、高い市場価値を持った技術者の育成が大きなテーマとなっているので、その期待に応えるためにも、優秀な SE に成長していきたいと思っています。


<ハードな研修スケジュールも、講義の予習復習を徹底して試験に合格>
―― 実際に受講されてみていかがでしたか。
吉田 月曜日から金曜日までの 1 週間、朝 9 時半から夕方 5 時までみっちり講義を受け、翌週月曜日の朝に試験というサイクルでした。月曜日に試験があるので、土日もまるまる講義内容の整理に費やすことになります。覚悟はしていましたが、思った以上にハードでした。この期間は本当に勉強に没頭したという感じです。試験対策そのものも結構苦労しました。

―― どういう点で苦労されたのでしょうか。

吉田 新人研修でひととおりは学んだものの、Microsft Windows
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Server や Microsoft SQL Server など、Windows プラットフォームのサーバー製品群に関しては、それまで個人では触れる機会があまりなく、自分の中に基礎的な知識がありませんでした。こうした製品群の概念や構造を理解するのに時間がかかったのが 1 つです。そして、MCSE 、MCDBA の試験問題は非常に細かいところまでを追求する傾向があり、それに慣れるのにも時間がかかりました。
研修の本題からは外れるのですが、通学時間の長いのも私にとってはネックでした。自宅が千葉の柏で研修会場が東京の調布だったので、毎日遅刻しないように緊張し、早起きして、1 時間半かけて東京の中心部を横断して会場に通うのは大変でした。もっぱら、その往復 3 時間は講義の予習、復習に費やしましたね。


―― 試験の突破状況はいかがだったのですか。
吉田 全部で 9 つの科目の試験を受けたのですが、すべて 1 回で合格することができました。苦労した分、見返りは大きかったというのが正直な感想です。

―― 何人ぐらい、一緒に受講されたのですか。
吉田 私たちの期は 10 人です。2 か月半ずっと一緒にいて、昼食も一緒だったので、本当に仲良くなりました。文字通り、助け合いながら頑張ったという感じです。それと同時にライバルでもあり、負けたくない、自分 1 人置いていかれたくないという気持ちもプラスに働いたと思います。
一緒に研修を受けた仲間とは社内ネットワークのようなものができて、自分の力で解決できない問題に直面したときは互いに相談しあっています。これは、集合研修を受講したメリットですね。


―― IT 関連で何か他の資格を取得されたことはありますか。
吉田 MCDBA 、MCSE を取得した時期に、勢いに任せて、情報処理技術者試験のテクニカル エンジニア (ネットワーク) を受験し、これも合格できました。これらの試験の間には、一見関連性がないように見えますが、知識面で共通する部分も多いので、研修の中で学んだことが役立っていたと思います。

―― この先の計画を聞かせください。
吉田 仕事上、Microsoft Windows Server? 2003 での開発案件が増えてきているので、MCSE のアップグレードが直近の目標です。すでに 1 科目合格しており、もう 1 科目も近々受ける予定です。これはすぐに実現すると思います。MCDBA も、Microsoft SQL Server 2005 対応の試験がスタートしたらいち早く受けたいですね。お客様に SQL Server 2005 の細部について尋ねられる前に、知識、技術ともにアップデートしておきたいと思っています。この先、私の SE としての強みを Windows プラットフォーム上で発揮していこうと考えていることもあり、これは必ず達成したい目標です。

―― 先輩としてこれから MCDBA 取得を目指す方にメッセージをお願いします。
吉田 資格取得というプロセスの中で見つけられるものは多いです。確かに簡単な道のりではありませんが、きちんとした知識を得て、その人の今後にマイナスになることは決してありません。取って損はない、そう思います。

―― 2 か月半の集中研修の中で得られた吉田さんならではの学習アドバイスがありましたら教えてください。

吉田 要領よく勉強しようと思わないことです。ヤマを張ったりせず、隅から隅まできちんと勉強することで、次第に試験の傾向、解答の傾向がつかめるようになってきます。そうすると、答えに確信はなくても、4 つの選択肢の中から適切な答えを選び出せるようになります。

※ 2005 年 4 月現在の取材に基づく

吉田典史
2002 年 4 月、日本電気株式会社入社。2002 年 7月、第一金融システム事業部に配属。現在に至る。


 

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