1位で決勝進出を決めた入江陵介=東京辰巳国際水泳場
「水泳日本選手権第4日」(16日、東京辰巳国際水泳場)
男子200メートル背泳ぎ準決勝は、日本記録保持者・入江陵介(20)=イトマンSS=が1分56秒81でゴール。2位以下に2秒以上の差をつける余裕の1位で決勝に進出した。混戦の女子200メートル背泳ぎ準決勝は酒井志穂(19)=ブリヂストン=が2分10秒02で全体のトップ。八王子高1年の神村万里恵(15)=セントラル成瀬=が2位、前日の100メートル背泳ぎを制した寺川綾(25)=ミズノ=が3位で決勝進出。男子1500メートル自由形決勝は高3の東隼平(17)=KONAMI林間=が制した。
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スタート直後から抜け出した入江が独走。後半はペースを落としながらも、全体の2位に大差をつけて1位で決勝進出した。ライバルの古賀(稲泳会)不在の200メートルは独壇場。「150メートルまで自己ベストのラップに挑んで、後半どうなるかと思った。後半は苦しかったけど、泳ぎが崩れなかった」と、収穫を口にした。
今季からのルール変更で、昨季1分52秒51の日本記録を樹立した高速水着は着られない。それでも、昨季体感したペースに果敢に挑んだ、連戦の上、午前中にも予選を泳いだばかり。「ペースは少し遅れたけど、まずまず」と手応えはある。
前夜は優勝を狙った100メートル決勝で、古賀に敗れた。悔しさを胸に残しながらも「あしたしっかり結果を出せば大丈夫。決勝はもっと上げられる。200メートルでしっかり結果を残したい。一発狙っていきます」。納得の記録が敗戦の悪夢を振り払う。
(2010年4月16日)