2010 年
4 月
15 日
全国民の関心事と悩みとなった普天間飛行場移設問題の出口はあるのか
〜普天間の空と海は限りなく青かった〜
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沖縄県に親戚と友人がいます。ゆえあって出かけてきました。沖縄に行くとあっちにもこっちにも寄りたい、と飛び歩き、なかなか一か所に落ち着いていることができません。それでも、来るたびに思うことは、58号線に沿った鉄製フェンスの向こう側のこと。そう、宜野湾市のほとんど(82.8%)を米軍基地が占めています。
自民党とアメリカが合意した「キャンプ・シュワブ(ベトナム戦争で戦死した米兵の名前に因んでいる)の沖合(辺野古沖)に普天間飛行場を移設する」という案に、沖縄県民、名護市民民は納得しているわけではありません。そういう状況のなかで、昨年の政権交替。新政権に期待が寄せられ、沖縄だけではなく日本国中から「どうするんだ」と注目されているのですが、出口が見つからない現状はご存じの通りです。民主党はだめだ、鳩山首相はだめだ、と言うのは簡単。
「日本はもう戦争はしないのだから、スイスのように永世中立国になれないかしら」 「軍隊を持てばなれるでしょうね」 「・・・・・・。じゃあ、グアム移転は?良い案だと思うけど」 「よそに押しつけることになるでしょ」 「グアムは米国なんだからよそではないわよね。自国に置くことになるんだから問題ないんじゃない?」 「でもグアムだって嫌がっているわけで」 「米国領のグアムが嫌がっているものをよその国に置くなんてもっと悪いじゃない」 ・・・・と議論していても出口がない。
日本の国土面積の0.6%でしかない沖縄県に、国内にある米軍基地面積の75%があります。。日本の安全は沖縄県民の犠牲と負担の上に成り立っている数字です。沖縄から基地を少しでもなくしていく、という方向性に反対する人はいないでしょう。国内に移転先を見つけるのではなく、「国内の基地をなくす」案が一番いいのですから。しかし、簡単にできないことは国民みな承知しているはず。せめて、基地縮小に向けた道筋が描けないものか。妙案がある方、是非ご提案をお寄せください。
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