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【格闘技】

渡嘉敷会長 興毅来い!! 協会預かりの3兄弟に救いの手

2010年4月17日 紙面から

亀田家ウエルカム−。両手を広げ、歓迎ポーズをとる渡嘉敷会長=東京都中野区の渡嘉敷ジムで

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 興毅に熱烈ラブコール−。トカちゃんこと渡嘉敷ジムの渡嘉敷勝男会長(49)は16日、東京都内のイベントに出席し、それぞれ別のジムで練習することになった亀田興毅(23)、大毅(21)、和毅(18)の3兄弟の受け入れジムに内定したことを認めた。渡嘉敷会長は「3兄弟の中であえて一人を選ぶなら2階級王者」と興毅を指名。「練習するジムとしてだけでなく、移籍してくるなら面白い」と“移籍のススメ”を説いた。亀田ジムが活動停止になり、東日本協会預かりとなった3兄弟に救いの手を差しのべた格好だ。

 話し出したら止まらない。渡嘉敷会長は受け入れジムに内定していることを認め、苦境の3兄弟にエールを送った。

 「今回の騒動は、彼らに非がない。つらいと思う。僕はいい選手を育てたいし(ジム生に)いい選手を見せてあげたい。彼らはいいお手本になると思う。練習場貸すよ、使いなよと大橋協会長には言ってある」

 協会からは3兄弟の練習ジムとして、打診を受けた。だが、渡嘉敷会長の思いはそれだけにとどまらない。渡嘉敷ジムに移籍すれば、今よりもっと3兄弟を生かすことができるのではないか−。そんな思いが込み上げてきた。

 「練習するだけのジムなら試合を組むことまではできない。でも、移籍してきたらいいマッチメークができる。日本人とやらせたい。日本、東洋(太平洋)タイトル。みんなが見たい試合。それに人間としての優しさ、礼儀も教えられる」

 現段階では、3兄弟のうち誰が渡嘉敷ジムに来るのか分からない。渡嘉敷会長は「あえて選ぶなら2階級王者」と興毅にラブコールを送った。

 「興毅君は技術もあるし、練習もすごい。ただ、試合では守りに入っている。もっとガムシャラな試合ができるはず。守る気持ちだと、亀田の良さはでない。壮絶な打ち合い、殴り合い。そういう亀田をみせないと」

 王座陥落した興毅の再生プランを披露した。

 これまでも亀田ジムにジム生を連れてスパーリングに行くなど交流はあった。3兄弟を語る渡嘉敷会長の目はらんらんと輝いていた。 (森合正範)

 

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