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野菜高騰 家計痛っ・・・

2010年04月18日

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あるスーパーではキャベツがこの日1個358円。4分の1大カットは90円で、こっちを手に取るお客さんが多かったという=宮崎市

 低温と日照不足の影響で野菜が高い。特に葉物の生育が遅れているといい、キャベツを中心に、宮崎市の店頭では昨年の2〜3倍の価格がついている商品もある。小売店では、買い求めやすい価格にしようと野菜を小分けにするなど工夫を凝らしている。

 宮崎中央卸売市場に入る宮崎中央青果によると、16日現在の野菜の価格は、青ネギが1キロ958円(昨年比約2・8倍)、大根が同101円(同約1・4倍)、キャベツが1キロ125円(同)――などと高くなっている。

 宮崎市内のあるスーパーの店頭ではキャベツ1玉が普段の2〜3倍の358円。このため、4分の1にカットしたのを「安い頃の1玉分と同じ値段」(店長)の90円で並べたところ売り切れたという。

 同市のある青果店は、キャベツやネギの仕入れ量を抑えたという。「農家が田植えをするこの時期は、ただでさえ野菜の価格が高くなるのに、(今年は)輪をかけたように高い」と話す。県内産のカライモまでも通常の1・5倍の1袋5キロで750円。日照不足のためか、キャベツやサニーレタスは小ぶりだという。

 市内のスーパーに買い物に来ていた女性(75)は「野菜が高騰と聞いて買いだめに来た。キャベツは高いから直販所で買います」。別の女性(55)も「葉物は出来るだけ買わず、もらった野菜を大事に使ってしのいでいる」。

 カット野菜を店頭に並べる大手スーパーの広報担当者は「いきなり値段が上がると敬遠される。買いやすい価格で抵抗感を和らげたい」。

 一方で、県産主力野菜は全国から引っ張りだこという。宮崎中央青果によると、キュウリ、ピーマンはともに昨年並みかそれ以上の入荷を維持しているが、関東、関西市場を中心に全国から注文が相次ぎ、価格はそれぞれ3〜4割増という。(今村優莉)

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