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【正論】ミサイル防衛の改良が急務だ 拓殖大学大学院教授・森本敏 (3/3ページ)
このニュースのトピックス:正論
これまでの成功例は、1987年のINF(中距離核戦力)条約だけである。北の核兵器を廃棄させるのみならず、ミサイルに搭載されるのを阻止することは日本だけでなく北東アジアの安定にとり重大な問題である。当面は、これらの問題を6カ国協議や米朝協議を通じて解決することが最も望ましいが、ミサイルの開発・保有を阻止するためのグローバルな枠組みづくりがそれにもまして重要な措置となる。
第4は、今回のミサイル発射でも判明したように北朝鮮によりもたらされる緊急事態に対処するためには、日米だけでなく韓国との緊密な連携が不可欠ということである。国家の危機管理上、日米韓の危機管理ネットワークを構築しておくことは平常時だけでなく、半島有事事態に対処するためにも不可欠な措置であり、日米韓の危機管理体制の整備を急ぐべきである。(もりもと さとし)