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旧西村家住宅 重文に国の文化審答申 琴ノ浦温山荘も文化学院(東京)の創設者、西村伊作(1884〜1963)が暮らした新宮市新宮の旧西村家住宅が16日、国の文化審議会で、重要文化財(建造物)に指定するよう文部科学相に答申された。邸宅の保存に取り組む市民団体からは「後世に守り伝えるための第一歩になる」と歓迎の声が上がった。実業家の新田長次郎(1857〜1936)の別荘として造営された琴ノ浦温山荘(海南市船尾)も選ばれ、県内の重要文化財は78件となる。 県教委文化遺産課によると、西村記念館としても知られる旧西村家住宅は、伊作が設計し、1914年(大正3年)に完成した。2階建て、地下1階の建物で、リビングを家の中心に据えた近代住宅の先駆例として貴重と判断された。従来の客間はなく、客は家族と一緒に居間や食堂に招かれていた。伊作は、妻と8人の子どもと一緒に邸宅で暮らしたという。 内装は控えめながらも、漆喰(しっくい)の白と、木の茶色が目を引く。伊作の「民家に学ぶ」という思想が見受けられる軒先の雨よけ「がん木」は、紀南の山間部に多いつくりで、モダンな邸宅ながら、周囲の住宅と調和する。 修繕のための募金活動などに取り組む「西村記念館を守り伝える会」の筒井三輝朗事務局長は、「重文指定は目標の第一段階だっただけにうれしい。修繕して、邸宅とともに伊作の人間性も次の子どもたちに伝えていきたい」と話していた。 また、琴ノ浦温山荘は、庭園が今年2月、国の名勝に指定されている。今回、答申されたのは、主屋(本館)と茶室、浜座敷の計3棟。 このうち木造1階と地下1階からなる主屋は、1915年(大正4年)に庭園を望むために建てられた。日本で最初にベニヤ板を製造、屋久杉や秋田杉などの良材を使用したベニヤ板を天井や窓の一部に使用するなど、当時としては異質の建物だったが、近代和風建築としての価値が高い。 (2010年4月17日 読売新聞)
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