亀井金融相:「日銀が国債引き受けを」景気対策下支えで

2010年3月1日 19時26分

 亀井静香金融・郵政担当相は1日、衆院財務金融委員会で「政府が大胆な財政出動をする際、日銀が直接、国債を引き受けて財源をつくったらいい」と述べ、日銀による国債の直接引き受けで政府の景気対策を下支えすべきだとの認識を示した。山本幸三氏(自民)の質問に答えた。

 財政法では、特別の理由があり、国会の議決を経た場合を除き、日銀の国債直接引き受けを禁止している。亀井氏は自民党時代にも直接引き受けを可能にするための同法改正に言及したことがあるが、財政支出の無秩序な膨張につながりかねないだけに波紋を広げそうだ。

 亀井氏は「(現行の)日銀の金融政策だけで、(供給が需要を上回る)デフレギャップを解消するのは無理。日銀は政府の財源に責任を持つ覚悟がないと、この危機から脱することはできない」と語った。【谷川貴史】

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