新幹線:500系「のぞみ」最終走行 ファンが詰めかける

2010年2月28日 18時47分 更新:2月28日 19時29分

【JR西日本500系のぞみ号】多くの鉄道ファンがカメラを構える中、東京駅を発車する下り最終の500系のぞみ29号=JR東京駅で2010年2月28日午後0時半、松田嘉徳撮影
【JR西日本500系のぞみ号】多くの鉄道ファンがカメラを構える中、東京駅を発車する下り最終の500系のぞみ29号=JR東京駅で2010年2月28日午後0時半、松田嘉徳撮影

 先端がとがった近未来型のデザインで人気の東海道・山陽新幹線の500系「のぞみ」が28日、東海道区間(東京-新大阪)での走行を終えた。東京駅のホームには約1500人の鉄道ファンらが詰めかけ、発車する最後の姿をカメラに収め、別れを惜しんだ。

 500系は97年3月に新大阪-博多で運転を開始し、世界で初めて最高速度300キロでの営業走行を実現。同11月から東海道区間でも運行、東京-博多を往復していたが、新車両N700系への置き換えで「引退」した。3月1日からは新大阪-博多の「こだま」として運転する。

 自分で描いた500系の絵を手に東京駅で見送った東京都八王子市、小学3年、北出大貴君(9)は「新幹線の中で一番好き。ありがとうと言いたい」と笑顔で話した。埼玉県志木市、会社員、篠辺茜さん(26)は「ラストランが決まってからは500系に乗るようにしていた」と別れを惜しんだ。【野口由紀】

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