生駒市の新病院設立問題で、生駒地区と生駒市の両医師会は16日、市病院事業推進委員会の委員候補をそれぞれ市に提示した。市は臨時議会で同意を得て正式に選任する方針。
地区医師会の梅川智三郎副会長(市医師会長)と、市医師会の山上正仁副会長で、昨年11月まで務めた委員とは別の人を推薦した。条例の規定で両医師会の委員がいなければ、推進委が成立しないため、市は再三、新たな委員の推薦を医師会側に要請していた。
これにより、両医師会委員の辞任で昨年11月から休止状態だった推進委は、来月にも再開される見通しになった。しかし、両医師会は医療法人徳洲会を指定管理者とする市の案について、推薦書に「前提としないことが条件」と明記しており、推進委の議論は予断を許さない状況が続く。【熊谷仁志】
毎日新聞 2010年4月17日 地方版