アメリカで、先月成立した医療保険改革法などオバマ大統領の打ち出す政策に不満を持つ保守派の運動家の人たちがこのところ勢いを増し、15日には全米から首都ワシントンに1万人以上が集まって抗議デモを行いました。
首都ワシントンのホワイトハウス近くの広場で行われたデモには、全米各地から1万人以上が集まりました。集まったのは「ティー・パーティー」と呼ばれる保守派の運動家たちで、オバマ大統領が先月成立させた医療保険改革法は政府の過度の介入を招き将来の増税につながるなどとして、反発を強めています。ティー・パーティーの運動は、景気が本格的に回復しない閉そく感を背景に、経済政策に疑問を持つ国民も巻き込んでこのところ勢いを増しており、参加者たちは「オバマ大統領は社会主義者だ」などと書かれたプラカードや星条旗を一斉に掲げて、オバマ大統領に抗議しました。ケンタッキー州からやってきたという女性は「オバマは大統領を辞めるべきです。彼がいるかぎりアメリカに未来はないと思います」などと話していました。ティー・パーティーは、秋の中間選挙でオバマ大統領を支持する候補者を落選させることを目指して活動しており、オバマ政権が景気の底上げや雇用対策など経済政策に失敗すれば、今後、政治的な影響力をさらに強める可能性もあるとみられています。