第十四話 真夏のバレンタイン、セカンドキスはチョコの味
夜の研究所に乱暴なノックの音と元気な少女の声が響き渡る。
「おーい、開けて!」
「ん、マナ?開いてるわよ?」
研究所に飛び込んできたマナは3、4歳ぐらいの小さな女の子の手を引いていた……。
「トイレ借りるわよ」
「え、ちょっと……、今はシンジが……」
アスカが止める間もなく、マナはトイレへと向かおうとする。
「おしっこー」
そう言って小さな女の子もマナに続いて行った。
「はい、がまんよ、がまん。もう少しだけ頑張って……キャアアアアア!」
トイレに入ったマナは悲鳴を上げ、シンジもビックリしてトイレから飛び出した。
「あ、あの子はどうしたの……?」
「さぁ……?」
アスカは慌てた様子のシンジにそう答えるしかなかった。
「――ええーっ!!捨て子ぉ!?」
アスカの叫び声が研究所に響き渡った。
「声が大きすぎだよぉ」
マナは耳を抑えながらそう抗議した。
シンジも隣で耳を抑えている。
「……?」
女の子はいまいち状況を理解してない様子で面白そうにアスカたちの事を笑顔で見つめていた。
「……ご、ごめん、この子のパパとママは?」
「それが分からないから捨て子なんでしょう?母親に、ここで待っているようにって言われて、朝から市場に置き去りにされたみたい……」
アスカに聞かれて、マナがそう答えると、三人は同情するような悲しい目で女の子のことを見つめた。
「とりあえず、葛城神社に連れて行こうと思って……途中でトイレを……。まあ、そんなところ。さ、行こう」
「おねーちゃん、疲れた……」
女の子はそう言って眠そうな目をこすった。
「今日はずっと市場で立ちっぱなしだったものね……。はい、じゃあおんぶしてあげる」
「ママじゃないからいや」
女の子がそう言っていやがると、マナは困った顔になった。
「こっちのカッコいいお兄さんならいい」
女の子がそう言ってシンジを指差すと、アスカとマナはあきれた顔をになった。
シンジは気まずそうにアスカの顔色を窺うように問いかける。
「ぼ、僕じゃないとダメなのかな?」
「別に、どうひっくり返ったって、アタシは4歳の子供にヤキモチ焼かないわよ」
アスカがふてくされた感じでそう返事をすると、シンジは女の子を優しくおんぶした。
「ふぅ……どう?」
「お兄さんの肩、広ーい」
女の子の言葉にアスカはシンジの体つきが少し男らしく成長しているのが見て取れた。
「じゃあ、ゆっくり葛城神社に行こうか」
「落とすんじゃないわよ、シンジ」
アスカの言葉にシンジは頷く。
「安心して、暴れるアスカを何度もおんぶした経験は豊富だから」
思わず口を滑らせてしまったシンジをアスカは思いっきりにらみつけた。
女の子を背負ったシンジと共にアスカとマナも葛城神社に向けての道を歩いて行く。
「ねえ、ママは?ママはどうしたの?」
「え、えっと……」
女の子の無邪気な問いかけに、アスカは辛そうな顔をして口ごもった。
「ママは大丈夫よ。私があなたに面倒をみるように頼まれたんだから」
マナは無理やり笑顔を作って女の子に笑いかけた。
「ねえ、アンタの名前はなんて言うの?」
「えっとね、みるく」
女の子がそう答えるとアスカは笑顔を作って女の子に話しかける。
「へえ、可愛い名前じゃない。ねえ、アタシの名前は知りたくない?」
「別に」
女の子がそう答えると、アスカは怒りだす。
「ムキー、こいつ、本当はエリカって名前じゃないの!?」
「ほ、ほら、この子が怯えちゃうじゃないか、アスカ、笑顔笑顔」
シンジが慌ててアスカを宥めた。
「えっとね、アタシの名前はアスカお姉さんだよ、みるくちゃん、いえるかな?」
アスカは歯ぎしりしそうになるのをこらえながらみるくに微笑みかけた。
「わかったー、アスカー」
「呼び捨てかいっ!」
「ほらほら、葛城神社が見えた来たわよ。あそこの神主さま、ミサトさんはとっても話し上手だから、きっとあなたも好きになるわ。しばらくあの神社でお世話になるのよ」
マナの言葉にみるくは笑顔で問いかける。
「お泊りするの?」
「おりこうさんね、みるく。そうよ、できるわね?」
「うん、ママがいいっていったら」
「……ママの事はこのアスカお姉ちゃんがなんとかしてくれるから大丈夫。ねえ、チョコレートは好き、みるく?」
アスカはマナに突然責任を押し付けられて目を向いた。
マナはおかまいなしに涼しい顔でみるくに笑いかけている。
「大好き!でもママが高すぎるって」
「……そうなんだ」
マナはみるくの言葉を聞いてとても悲しそうな顔になった。
「アスカ、さっきの……」
シンジに問いかけられるとアスカは気まずそうにうつむく。
「ごめんアタシ、さっき最後の一個を食べちゃったみたい」
「いーよ。ちょこれーとはお金持ちの家の子しか食べれないから」
みるくがそう言うとマナは下唇を噛んで悔しがる。
「う……でも、これからはそんなに高くなくなるわ。このアスカお姉ちゃんが五円玉一枚でも買えるやすーいチョコレートを作る方法、発明するから」
「へ?」
マナの言葉を聞いてアスカは素っ頓狂な声を上げた。
「ほんとう?」
みるくは期待を込めた眼差しでアスカのことを見つめた。
「う、うん……任せておきなさい!」
「やったー♪」
アスカは断ることができず、みるくは嬉しそうに歓声を上げた。
「……シンジ、チョコレートって茶色いから土を集めれば何とかなるわよね」
「違うよ!カカオだよ、まったく安請け合いなんかして」
アスカが耳打ちすると、シンジは困った顔をして溜息をついた。
「ちょこれーとがたべれられるの?」
「食べた後は歯を磨かないと虫歯になっちゃうぞ」
みるくとマナはそんな二人の苦悩も知らずにのんきに会話を繰り広げていた。
4人が葛城神社に到着し、ミサトは事情を聞くと、落ち着いた感じでミサトは頷く。
「……わかった、親御さんが見つかるまで、責任を持って当神社で預からせていただくわ」
ミサトの言葉にホッとした空気が流れた。
「まぁ、いざって時はきっちりと里親を探して……」
「だめです、そんなの!」
ミサトの呟きにマナが激怒した。
「えぇ?」
「もし……両親が帰って来なかったら、みるくは私が育てる!」
マナの言葉にミサトは困った顔で溜息をつく。
「子供を育てるのって大変なことなのよ?」
「親が出てくれば……それが一番ですけど」
マナはそう言って悲しそうな顔でみるくを見つめた。
「でも、小さい頃に両親が居なくなった時の凄く心細い気持ち、葛城さんにはわからない」
「……ぐ」
マナの言葉にミサトは言い返すことができなかった。
使徒がオキナハシティに襲来して彼女の両親が無くなった時。マナは小さい子供、ミサトはすでに高校生になっていたからだ。
「じゃあ、みるくをお願いします。私、市場の人間を指揮して、この子の親を探してみますから」
「おねえちゃん、ばいばい」
「うん、ばいばい」
マナはみるくに手を振って勢いよく神社を飛び出して行った。
「はぁー……」
ミサトは疲れたように溜息を吐いた。
「やっぱり、マナは意地を張っているのね……」
「意地って何よ?」
「アスカ、マナのご両親の事で何か聞いたことある、本人から?」
「へ?なんか使徒襲来のときに亡くなったって聞いてるけど」
アスカの答えにミサトは意味ありげな笑みをこぼす。
「ま、いろいろ事情っていうのがあるのよ」
「なるほどね」
シンジが頷くと、アスカはワケが分からない、と言った顔をする。
「さて、みるくちゃん、お腹空いていない?」
「うん……すいてないよ。おばちゃん」
みるくの答えを聞いて、アスカはプッと噴き出し、ミサトは笑顔をひきつらせる。
「はは……とてもそうは見えないと言われるけどね、これでも私は女子高生なのよん♪」
「それはいいすぎです……、ミサトさん」
「あはは、おもしろーい」
ミサトにすっかりなついた様子のみるくを見て、アスカとシンジは安心して研究所に戻ることにした。
「アスカ、こっちは私に任せなさい」
「おねーちゃん、ちょこれーとね」
「うん、ママがいっぱい、おやつに買ってくれるようなものを作るからね」
みるくとアスカのやり取りを聞いたミサトが怪訝な顔して口を挟む。
「チョコレートってどういうこと?」
「まあ、いろいろあって。シンジ、研究所に戻ろう」
神社を出たアスカはシンジと夜道を歩きながら悲しそうな顔でポツリと呟く。
「心配ね、あの子。ママが見つかるといいんだけど……」
「そうだね……。親が無くても子は育つなんて、勝手な言い分だよね」
「アタシたちは残念ながらその見本になっちゃったわね」
「でも、アスカには新しいお母さんが居るじゃないか。そして弐号機も、……僕もさ」
シンジはそう言ってアスカの手を優しく握った。
「そうね、だからアタシはこんな素敵な女の子に育ったんだわ」
「……自分で言うかな」
シンジとアスカはそのままずっと手を繋いで帰り道を歩き……。
研究所の前に着いたとき、アスカは嬉しそうにシンジの両手を握りしめて振り回す。
「閃いたっ!」
「ど、どうしたのアスカ、落ち着いて」
「チョコレートのことよ!」
「突然だね」
「1個ちょうど1円の激安牛乳入りチョコレート、商品名は<みるくチョコレート>!で、形をみるくの似顔絵にするのよ!」
アスカの提案にシンジは顔を輝かせる。
「それはアスカにしてはまともな発明だよ!」
「この値段だったら売れないはずないし、そしたらみるくのママに関する情報も集まってくるかも……どう?」
「うん、きっとお母さんの心を動かせると思うよ。いや、そう信じよう」
シンジの返事を聞くと、アスカは元気になって拳を突き上げる。
「じゃあ、急いでやりましょう!」
「目的を考えると……一週間。これがタイムリミットだね」
次の日からアスカとシンジは研究所で大量のチョコレート作りに取りかかるのだった。
「でも、たくさんの材料をどうしよう……毎日ご飯を3食ソーメンにしても無理よね?」
「大丈夫、僕がリツコさんに頼んでおいたから」
不安そうに呟くアスカをシンジが安心させるようになだめた。
すると、その日の夕方にはリツコが艦隊を率いて大量のミルクチョコレートの材料を運んできた。
「まったく。お菓子の材料を運ぶとはな。いつから我々は運送屋になったんだ」
「赤木ナオコ博士の命令とあれば仕方ありません」
OTR艦隊の艦長はブツブツと愚痴ってはいたが……。
突然現れた国連の太平洋艦隊に一時港は騒然としたが、積荷がカカオや粉乳だと知ると人々はなんて人騒がせなと言って戻って行った。
「リツコ姉、品物は大丈夫なんでしょうね」
「あら、中身は立派な一級品よ。……ただ、ルートがちょっと特殊なだけ」
アスカの問いかけにリツコは意味深な笑みを浮かべた。
リツコの微笑みにちょっと背筋に寒さを感じたアスカはそれ以上聞かずに、さっそく港の倉庫を借りて仮設チョコレート工場を作ることにした。
人手が足りないのでついでに太平洋艦隊の水兵のみなさんに手伝ってもらうことにした。
「まったく。お菓子まで作らされるとはな。いつから我々はパティシエになったんだ」
「命令とあれば仕方ありません」
OTR艦隊の艦長はブツブツと愚痴ってはいたが……、慣れて行くうちに顔がだんだんと楽しそうになってきた。
そして、水兵の男性士官同士の間で友情<愛情?>チョコの交換が流行り、海外メディアを驚かすことになるのは後の話。
「よしっ、完成ね」
「うん」
アスカとシンジが満足げに頷いている隣で海兵隊の隊員たちも歓声を上げていた。
見張り役のリツコがとっくに帰ってしまったと言うのに彼らは最後までアスカとシンジに付き合ってくれたナイスガイだ。
「みなさん、ありがとうございます。後はこれを街中で売りだすだけです」
アスカとシンジと海兵隊の隊員たちはオキナハシティ中の商店に無料で特許を配布し、サンプルを大量にばらまく。
「ウィーギブユーチョコレート!」
「ウィーギブユーチョコレート!」
「ウィーギブユーチョコレート!」
その日のオキナハシティには、大きな声でチョコレートを半ば強引に人々に押し付ける屈強な男たちが多数出現し、普段甘いものをあまり食べない人も迫力に圧されて受け取ってしまったと言う。
「チョコレート、いかがですかーっ」
一方シンジは、笑顔でチョコレートを渡すアスカの姿を見て胸が痛んでいた。
チョコレートを渡す相手が女性ならいい。
でも渡された男性もデレデレしてしまっているのを見ると、シンジは胸がムカついて来るのだった。
「どうせ、僕は義理しかもらえない、今日はもらえないのは当たり前か……」
シンジはアスカより先に研究所に戻ると、何やら変な顔の描かれたチョコレートがテーブルに置いてあるのを見つけた。
「たぶん失敗作なんだろうな」
シンジはしばらくその不気味なチョコを眺めていたが、腹が立ってきてそのチョコレートにかじりついた。
「ちくしょう!」
そして、チョコレートを勢いで食べてしまった後、シンジの顔は青くなった。
「最低だ、僕って……」
そして、アスカが汗をかきながら仕事をやり遂げたと言った様子で研究所に戻ってきたが、テーブルの上のチョコレートが消えているのを見て、顔を真っ青にした。
アスカはてっきりシンジのつまみ食いを怒るのかと思ったが、いきなり元気をなくして落ち込んだ様子にシンジはただ事ではないと感じた。
「ご、ごめんアスカ!僕、そこにあったチョコレート、食べてしまったんだ!」
シンジが意を決して叫ぶと、アスカはポロポロと涙を流し始めた。
「ご、ごめん……そんな大切なものだったなんて、知らなくて。誰かにあげるつもりだったんだろう?」
そう言ってうつむいたシンジにいきなりアスカは抱きつき、さらにシンジの唇を舌でこじ開け、口の中をペロペロと舐めはじめた。
そしてアスカはゆっくりと唇をシンジの唇から離した。
「チョコの味が残ってる……。シンジ……本当に食べてくれたんだね」
やっとシンジはアスカの涙の意味を知った。
「あれってみるくちゃんの顔じゃ無くて、アスカの顔だったんだね」
「わ、悪かったわね、絵がヘタで」
アスカは赤くなってそう答えた。
顔が赤いのはキスのせいか、恥ずかしさのせいか、それは誰にも分からない。
アスカとシンジは発明品の特許を売るため、今日も町の海岸通りを歩いていた。
「今日は朝から暑いわねー」
「夏なんだから仕方が無いよ」
「シンジ、アイススイカバー買ってよ」
「これ以上食べたらお腹壊すよ」
シンジになだめられてアスカはふくれて海岸の方に目をやる。
するとアスカは何かに気がついたようだ。
「大変よ、シンジ!いま初めて気がついたんだけどっ……!」
「何?」
「この町に来てアタシ、一度も泳いだことが無いっ!」
「アスカはサメ退治の時、さんざん泳いだじゃないか」
シンジにそう言われるとアスカはしかめっ面になる。
「あれは回数に入れない」
「まあ、確かに海って言う観光資源を生かしていない気はするけどね」
アスカはほおに手を当てて妄想に入る。
「そして、スイカ割り、ビーチに横になって体を焼くのもいいわね……」
「……ねえアスカ、この町に砂浜なんてあったっけ?」
「え?」
「オキナハシティの周りは護岸ブロックだらけで砂浜なんて無かったはずだよ。元要塞都市だもん」
それを聞くとアスカは怒りだす。
「そんなの認めないわっ!海水浴に砂浜、これは譲れないっ!砂浜作りを市長の元にプレゼンに行くわよっ!」
「思いっきり個人的な事業計画だなあ……」
シンジは思いっきりため息を吐いた。
「違う!これは観光客を呼び込んでオキナハシティの街興しに役立てる計画なのっ!」
アスカは反論し研究所に戻ると、砂浜工事の事業計画書を一気に書き上げた。
そして、シンジに見送られて市庁舎に向かうのだった。
「ふむ、人工の砂浜かね」
「はい、大変魅力的な計画だと思います、私は賛成です、市長」
市長のコウゾウとその側近のリョウジは執務室でアスカの計画書に目を通した。
「はい、これでオキナハシティの街興しもばっちりですよ♪」
「騒ぐな……まあ前向きに検討してみよう」
アスカは市長の言葉に満足して執務室を立ち去って行った。
「ふん、苦労知らずの東京人が。このオキナハシティのどこに、そんなものを作る余裕がある」
市長はそう呟いてアスカの持ってきた計画書をポイとゴミ箱に捨ててしまった。
「人工の砂浜など……着工費だけで何億円かかるか……」
すると扉が開いて都知事のゲンドウが姿を現した。
「市長、それについては、私が費用の一切を負担しようではないか」
「はっ?これは都知事、いつお出でで?」
「フッ、話は隣りの部屋で聞かせてもらったよ」
市長の質問にゲンドウは余裕たっぷりに答えた。
「よ、よろしいのですか?こんな赤字の見えている事業を」
「フッ、とんだ無知だな、冬月君。……加持君、早急に見積もりを作って後で私の屋敷へ届けさせたまえ」
「はい、かしこまりました」
リョウジがゲンドウの言葉にうやうやしく頷くと、ゲンドウは満足したように執務室を出て行った。
「ふっ、市長もただの人間か。このオキナハシティの復興指揮はやはり彼の手に負えるものではないな。……私の出番はもうすぐだ」
市庁舎を出たゲンドウは、今までいた建物を振り返りながらそう呟いた……。
そして数日後の朝、嬉しそうな顔をしたマナが研究所に飛び込んできた。
「アスカーっ!」
「どうしたの、そんなに慌てて?」
「見つかったのよ、みるくの両親が!」
「それはよかったわね」
マナの報告を聞いてアスカも笑顔になる。
「事業に失敗して借金まみれ……最後の金策でオキナハシティに来たみたいなんだけど……その金策が上手く行ったみたいで、みるくを迎えに来たのよ!」
「そうなの?じゃあアタシたちの作ったチョコは出る幕無かったわけね」
アスカは困ったような笑いを浮かべた。
「そうでもないのよ、金策の相手が大手のチョコレートのメーカーでね、みるくをそこのイメージキャラにするって話で融資話も成立したって話」
「なるほど……」
「だから、今回はアスカのおかげってワケ!」
マナは感激したようにアスカの手を握って喜んだ。
「そ、そんな褒められると、照れるわね……」
シンジも嬉しそうに、喜びを分かち合うアスカとマナの姿を見ていた……。