第七話 潔癖娘、ヒカリ
日曜日の朝。だがアスカたちには休日などお構いなしに仕事が舞い込んでくる。
「アスカさんは御在宅ですか?」
「あ、はい」
「どうも今日は。お元気そうですね、アスカさん」
「あ、加持さん?」
来客に応対していたシンジの側にアスカがリョウジの声を聞きつけてやって来た。
「オキナハシティ復興プロジェクトの方は順調ですか」
「はい、ばっちりです☆」
「それは結構ですね、実はオキナハシティ行政府のお願いがあってやって参ったのですが」
「なんですか?」
「実は、長年の地道な調査により、オキナハシティ沿岸に海底温泉が湧いている事が判明いたしまして…………」
「……海底温泉?へぇー……それは、スゴいですね」
「はい、問題はここからなのです。あとは、温泉の噴出場所にパイプラインを引くだけなのですが、噴出場所に金口を設置する工事は当然、海中での作業になります」
「そりゃ当然よね」
「もし海中作業専門の業者に依頼すれば、基礎工事だけでも億は下らないでしょう」
「……そうね」
「ありていに言えば、そんな金は今の行政府には融通できません」
ここでアスカの灰色の頭脳は急回転を始めた。
「温泉……温泉といえば混浴……いつも一緒にお風呂に入る事を拒否するシンジも誘いやすくなるかもしれない……街興しにもなるし、一石二鳥じゃない」
アスカの口からはだらしなくよだれが垂れている。
「それはもったいないわ!海底温泉なんて珍しいし、オキナハシティ街興しの目玉になります!」
鼻息を荒くしてリョウジに訴えるアスカに、シンジは何か嫌な予感を感じていた。
「そ、そうですね。だからそこでアスカさん。オキナハシティ行政府は、あなたに海底温泉工事の基礎作業を依頼したい」
「なるほど……」
「あなたの今の時代を超越したその業なら、この難事業も十分可能でしょう」
「まっかせておいてください!」
「……ありがとうございます。では、期限は一週間ということで」
「はい!」
リョウジが研究所を去った後、アスカとシンジはさっそく話し合いを始める。
「……海底温泉か。ほんとうにいろいろなものがある土地だね」
「ま、市長からの初めての仕事依頼だし、頑張るわよグフフフフ……」
シンジはアスカが最後に浮かべた不気味な笑いに引いたが、突っ込まないことにした。
「水中での仕事になるけど……どうするの?」
「それはもう考えてあるの。……弐号機!!」
「……ウォォォン!」
「弐号機にやらせるの……?でも、弐号機の機体構造は基本的に陸上用だよ」
「リツコ姉さんからD型装備の設計図をもらったの。これなら完璧に防水対策もとれるし」
二人は次の日から弐号機用のD型装備の製作に入った。
完成したD型装備をつけた弐号機は……ダルマのような形になってしまった。
「よーし!出来た……だけど……かっこ良くないなぁ……我慢してね、弐号機」
「…………ウォォォォン!」
「さっ、仕事だよっ☆」
「…………ウォォォン」
アスカは弐号機をひきつれて、海岸通りにたどり着いた。
「このあたりね……よしっ、弐号機、出番よ!」
「…………ウォン」
「耐熱、耐水圧用に設計されたから……深海の中でもへっちゃらなはずよ」
「…………ウォォォォォォン」
弐号機は、ゆっくりと海の中へその巨体を沈めていった。……そして数時間後、弐号機は海底温泉採取のための基礎工事を終え、無事に帰還した。
そして、アスカはオキナハシティ行政府から報酬と海底温泉の貸切使用権を手に入れたのだった。
「むふふふふ……温泉の営業開始が楽しみだわ♪」
「アスカ、またよだれを垂らしている……そんなに本物の温泉玉子やまんじゅうを食べたいのかな……」
シンジは身に迫る危険も感じず、微妙に勘違いをしていた……。
一仕事終えて満足したアスカは、久しぶりに街の片隅にたたずむ、使徒の死骸の所まで足を伸ばしていた。
「……うーん。……いやー、なんど見てもおっきいわねえ。……よくもまあ、こんなモノを……」
考え込むアスカに、街の住民の一人である青年、日向マコトが声をかける。
「お嬢ちゃん、使徒の骨に興味があるのかい?」
「……へ?」
「いやー、さっきからずーっとながめているから……」
「……いえ……こんなおっきな使徒に襲われて、よくオキナハシティは全滅しなかったなぁって……」
「……そうだなぁ。こいつが街に来た時、僕ぁまだ子供だったけど、今でもありありと憶えてるよ……いっぱい死んだからなぁ」
「…………」
アスカは黙って沈んだ表情になるしかなかった。
「……よくこの程度の被害ですんだなって、みんな思っているよ。確かに、あれは街が全滅したっておかしくない状況だったし……」
「……たしか……使徒は勝手に自滅したって……?」
「ああ……そういうことになっているみたいだね。でも、僕は見たんだよ……」
「え?……みたって、何を?」
「使徒殺しのヒーローをさ……」
「えっ……!?」
「ピカピカに光って……使徒と死闘を繰り広げ……オキナハシティを守ったヒーローだよ」
「…………そ、そうなんだ」
アスカはその話を聞いて少し震えあがってしまう。
「……そ、そのヒーローってどうなったの?」
「凄まじいの一言……使徒の光線にやられ、岩のように固い爪に叩きのめされて……」
「…………」
「……最後には人間の形をしてなかったよ。使徒の最期の攻撃で、海に吹き飛ばされて、それっきり……」
「うぁ……相打ち?」
「……ああ。もっとも……誰も信じちゃくれないけどね。……ま、子供の頃の話だし……冷静に考えれば生身で使徒と戦える人間なんて居るわけない……」
「はぁ……そうよね、確かに」
「夢を見ていたのかもな……夢でもみなきゃ、やってられない有様だったんだ……本当に……」
アスカは何も言えずに、立ち去るしかなかった……。
5月の初日、今日も朝から博士赤木アスカの怪しげな実験が始まった……!
「……弐号機っ、そのまま上昇!高度400メートルに固定」
「……ウォォォォン」
羽を広げた弐号機が、オキナハシティの上空を旋回している……。
「目標高度到達まで1分30秒。……うん、なかなか調子がいいじゃない」
「……ウォン」
「じゃ、今度はS2機関の起動限界テストよ。いいって言うまで、街の上を飛んでてね」
「朝から何をしているのさ、アスカ」
研究所からシンジが出てきてアスカに話しかける。
「あっ、おはよーシンジ」
「ん?……今度は何をやっているの?」
「弐号機の飛行テストよ。昨日徹夜でS2機関を整備したんだ」
「また徹夜したの?感心しないな……体に悪いよ」
「だって、今のキャパじゃ20分も飛んでられないのよ、弐号機。最低でも1時間は飛べるようにしてあげたいよね」
「今のままでいいとおもうよ……」
「……とか言っている間に20分突破!弐号機、がんばれー!」
笑顔で応援するアスカに弐号機も応える。
「……ウォン」
「朝っぱらから空を飛びまわって……大変だね……弐号機も」
実験は順調であるかのように見えた。……が、その時!
「ふんふーん♪…………あ、あれっ?に、弐号機っ!?」
「どうしたの?」
「こ、高度が……う、うわわ、うわわわっ!?」
「……ウォォォォン?」
ひゅーーーーーズドォン!!!!
「あぁぁぁーーーーっ!!!!」
「……墜ちたね。あれは……廃墟地区あたりだね」
「と、とにかく、探しに行かないと……!」
「うん」
墜落した弐号機を探しに、アスカたちは昔、使徒によって破壊された廃墟地区へやって来た……。
「弐号機ーーーーーーっ!」
「……あ……」
「……ウ……ウォン」
「あ、よかった。無事だったのねっ」
「無事じゃないと思うよ……それにしても頑丈だね。普通のロボットなら手足の一本はもげてると思うよ」
「……ウォォン」
と、その時、アスカの視線に、少し気になるものが入って来た……。
「あれ……シンジ、見てよ、あそこ」
アスカの指差したそこには、一見して海蝕洞のようにみえる巨大な穴が開いていた……。
「なんだろう、大きそうな穴ね」
「……奥に光が……見える」
「そう?……シンジって鼻がきくのね。ワンコ君とでも呼ぼうかしら」
「……そんなぁ、ただ少しだけ視力が良いだけだよ」
アスカとシンジは洞窟の入り口から中を覗き込んで見た。
「なんか、人工物のような感じがするね。海水でかなり浸食されているけど」
「先史文明遺跡?」
「弐号機墜落のショックで、堆積物がくずれたか……そのせいで、隠れてた穴が顔を出したのかな?」
「……なるほどねぇ」
「どうしようか?」
「もちろん、行ってみようよ!ふふふ……もしかしたら古代の金属とか、発掘部品の掘り出し物があるかも……あ。でも弐号機が……」
「自己修復が始まっている。しばらく時間がたてば自分の足で研究所に戻れるようになると思うよ」
「ほんとに?……大丈夫なの、弐号機?」
「…………ウォォォォン」
「ごめんね……あとで、ちゃんとメンテナンスしてあげるから」
「……ウォン」
「……じゃ、シンジ」
「うんっ、行こうか」
ぽちゃっ……。水滴の滴り落ちる音と足音しか聞こえない。アスカとシンジは発見した洞窟の中に足を踏み入れた。
「なんだか……ヘンなところねぇ。カベとか床一面、ぐにゃぐにゃ模様でさ……」
「熱……かな。この上が廃墟地区だってことを考えると、この原因は……」
「昔、オキナハシティの街をめちゃくちゃにしたっていう使徒?」
「これほどの金属をチーズみたいに溶かすなんて。11年前の使徒襲来、余程のものだったんだね……」
キィキィキィキィキィキィ「~!
「きゃああああ!な、なに……?」
「海側に空いた横穴がコウモリのコロニーになっているのか」
「シ、シンジぃ」
アスカはシンジに思いっきり抱きつく。
「アスカ、そんなにくっ付くと歩きにくいよ……聞こえないだろうけど、たぶん今、この空洞の中ではコウモリの警戒の叫び声が響き渡ってると思う。あまり派手に動かないでね」
「う、うん。ぎゅー」
むぎゅ、ふにっ。
「うわっ!?……アスカ、む、胸が」
「だってぇ……」
「こんなときだけ子供っぽいんだから……ん?……見て、アスカ」
「……え?」
「この辺は、あまり熱の影響を受けていないみたい。……ほら、壁一面に文章が」
「あ、ホントだ。何か書いてあるわ」
「読める?」
「うーん……いけるとおもう。じゃあ、まずこのあたりから……」
アスカは先史文明文字の解読を開始した。
「えーと……『今日のあなたの星占い。ふたご座のラッキーアイテムはキューピー人形の携帯ストラップ』……」
「なんだよ、それ?」
「そんなのアタシにもわからないわよ。えー……『広島カープ、日本シリーズを制す』……」
「……『宇宙飛行士、野口聡一、ソユーズで寿司を握る』……」
「?????」
「……『ファイナルファンタジー13、週間売り上げで150万本超える』……『司法試験合格者、今年は例年最大女性が4割』……」
「……カベ新聞……みたいなものなのかな?……何千年前のものかは見当もつかないけど」
「昔の人もいろいろあったのねえ」
「そうらしいね」
「あははっ、なんだか楽しくなってきたわ。もうちょっと奥まで行ってみようよ」
「腕を強く引っ張らないでよ」
アスカたちは、ひらけた空間に出た。そこには損傷した先史時代文明の機械やパーツ類が一面に転がっている……。
「わ……広いわね。ここも壁一面に、なにか字が書いてあるわ」
「とりあえず、ここまでにして研究所に戻ろう。壁面の文字はメモをとって、いつでも解読できるようにしておくよ」
「そうね……探検はまた今度でもできるしね……それにしてもシンジは良くそんな地味な作業が出来るわね……」
「はは、僕はアスカみたいに発想力が無いから」
「そんなことないよ……シンジが居るからアタシは研究に集中できるんだから……」
「え?何か今言った?」
アスカの決死の告白は声が小さすぎて聞こえなかったようだ。
「あ……」
「どうしたの」
「う……うん……なにかしら……何だか急に懐かしい気がして……ずっと前から……ここを知っていたような気がする……」
「……デジャ・ビュ?まあアスカの研究と似ているところがあるから……そんな気にもなるのかもね」
「……うん……そう……ね」
アスカたちは、地下空洞を後にした……。
「……はい……ちょっちいしみるわよ♪」
「…………ぅぅ、いたいよお……」
「はいはい、我慢我慢、おっとこのこでしょう?」
アスカが葛城神社の前を通ると、ミサトが小学生ぐらいの小さな男の子の怪我を治療している。
「そうそう……こんなことで泣いていちゃ、将来、お金をガッポリ稼げるような素敵な男性になれないわよん♪」
「…………っ」
「はいっ……これで一丁あがりっ☆」
「ぐすっ……ありがとうっ、神主さま」
「うんうん、おとこの子は元気が一番!」
「じゃ……ぼくまた遊んでくるっ!」
「がんがん擦りむいて来なさい。いくらでも治療してあげるから♪」
「うんっ……神主さまっ、ばいばい!」
「ばいばーい!…………ふぅ」
少年を見送ったミサトはため息をつく。
「……ミサト」
「あら、アスカじゃない」
「おはよ。へぇ……ここって病院も兼ねてるの?」
「病院って程じゃ……ま、街角無料診療所ってところね」
「医師免許持ってたんだ」
「この街にはお医者、少ないから……だからこそモグリに毛が生えた程度のあたしにもオハチが回って来るんだけど」
「医学部にでも入ってたの?」
「まさか。個人的興味でちょっとかじっただけよ」
「ふぅーん」
「ま、11年前の使徒襲来の時、被災者相手に鍛えた野良犬殺法だけど……」
「つまり、実戦派なのね。やるじゃん、ミサト」
「そんなたいしたもんじゃないわよ……」
ミサトは苦笑した表情を浮かべている。
「アスカの街興しが順調に進めば、オキナハシティにも腕のいいお医者さんがわんさか開業してくれるでしょ。じゃ、街興し頑張ってねん♪」
「うんっ!」
「アスカ、例の先史文明文字……すこしは翻訳できた?」
「う、う~ん……」
「うわ、また完徹?」
次の日の朝、パジャマを着たまま大きなあくびをしてふらつくアスカを見てシンジは驚いた声をあげる。
「こういう作業は夜の方が、はかどるのよ。でもダメぇ……一晩格闘してみたけど、とても手におえそうにないよ。……ふぁぁ」
「まったく、宵っ張りなんだから」
「なにかの合金の組成と、精製法らしいっていうのまでは、かろうじて理解できるんだけど……」
「アスカが苦戦するなんて、余程の物なんだね」
「この先は、言葉をちゃんと解読してからでないと、どうにもこうにも……むにゃ」
「それだけわかっていれば……きっと大丈夫だよ」
「だから……はぁぁ……わかってないのよぉ……」
「だいたいアスカは一人で頑張りすぎなんだよ。別に数学者や物理学者、ましてや言語学者になるつもりじゃないんだからさ」
「そうかなぁ……」
「そうだよ、頭に基礎的な知識だけでもあれば、いつか閃く時がくるよ」
「だといいけどさ……」
アスカはそう呟くと、シンジに倒れかかって眠り込んでしまった。
「アスカは無防備だから困るんだよ……」
シンジはアスカを抱きかかえて、ベッドに運んだ。
数日後の朝。シンジは研究所の机で分厚い本を読んでいる。
「あれ……シンジ、なに読んでるの?」
「オキナハシティの行政法全般だよ」
「ふぅーん」
「やっぱりその都市によっていろいろあるからね」
「アタシはそういうのは苦手だな」
「アスカも気にした方がいいよ。空気を吸うのと同じぐらい大切なことだし」
「アハ……そっちの方は考えてもみなかったわ」
「もう……だから僕がついていなくちゃダメなんだから。とにかく……郷に入っては郷に従えってことだよ……知らないうちに法を破ると信用にかかわるしね」
「規則は!破るためにあるのよっ!」
「アスカはそう言っていつも廊下を走っていたよね……」
「さぁて、アタシも何かしよっか。で、なにやろう?錆落としでもしよっかな」
そういってアスカは考え込んだ…………と、その時。
とんとん。遠慮しがちなノックの音が聞こえた。
「アスカさん……」
「えっと……紙やすりーっと……ん?あ!」
アスカが開かれたドアに目を向けると、そこにはアスカがトーキョーに居たころに通っていた大学の同級生、洞木ヒカリがきっちりと着物を着てたたずんでいた!
「えへ、来ちゃいました」
「ヒカリ!なんで?どうしてここに?」
「アスカさんのことが心配で、私も大学を休学して来ちゃいました」
「えーっ!?」
「それのアスカさんの居ない大学だなんて……わざわざ通う価値はもう……」
「そ、そうなの?」
「こちらにきても上手くやっているみたいで安心しましたわ」
「あの……アスカさん……迷惑でしたか……?」
ヒカリはそう言って暗そうな表情になる。
「ううん。そんなことないわ。……でも、パパとママ、よく許してくれたね。ヒカリの家、厳しいのに」
彼女……洞木ヒカリは世界有数の超富豪一族の娘なのである。
「実は、オキナハシティに来た理由……それもあるんです。気取り澄ましたトーキョーでの暮らしが……最近すこし、うとましくなって……洞木家からすこし距離をおいて、自分というものを一度、みつめなおしてみたくなったんです……」
「……アタシと同い年なのに……ヒカリって……」
「そのことを両親に話したらふたりともこころよくオキナハシティ行きを承諾してくださいました。そういうわけで、またよろしくお願いします、アスカさん♪」
そういってヒカリはたおやかに微笑む。
「はぁー……なんか違うわよね……」
「アスカさんが、オキナハシティでやろうとしている仕事に比べたら、私の行動なんてとるに足りませんわ。近くオキナハシティに、一族の経営する料理店『洞木屋』の支店を出す予定です」
「『洞木屋』?あのトーキョーでナンバーワン、格式の高い料亭の?」
「ナンバーワンかどうかは知りませんけど……ええ。でも、肩の凝る高級志向の本店とはちょっと変えて、たくさんの人が楽しめる大衆的な雰囲気にできたらな……と思っておりますの」
「へえ」
「『洞木屋』の経営は一切私に任されていますから、そこを基点にアスカさんの手助けができたら幸いです」
「ヒカリが協力してくれるなら百人力よ!一緒にがんばろ」
「ええ、頼まれなくてもそのつもりですから。では市長さんのところにも呼ばれていますので、今日のところはこれで。アスカさん」
「うん、またあとでゆっくりね」
「『洞木屋』オキナハシティ支店の開店式には絶対にいらしてくださいね。……では、ごきげんよう」
こうして、洞木ヒカリがオキナハシティにやって来た。
アスカは当初旧友の訪問に喜んでいたのだが……海底温泉オープン当日。
「碇君と、混浴なんて、不潔です~!!」
アスカの野望はヒカリによって阻止されることになった。