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えッ!ゴールデンウィークに雪が降る!?
神奈川県箱根町の国道1号では雪のため立ち往生する車も
Photo By 共同 |
関東地方などは16日、上空に強い寒気が流れ込んだ影響で真冬並みの冷え込みとなり、東京都心は朝の最低気温が4・6度、最高気温は7・4度にとどまった。箱根では6センチ以上の積雪を観測した。寒暖差が乱高下を繰り返す天候不順でキャベツなど野菜の価格が高騰、農林水産省は価格安定対策に乗り出した。百貨店の衣料品売り場も春物と冬物の入れ替えに追われている。18日には平年並みに戻る見通しだが、5月の大型連休中に再び気温が下がり降雪の可能性があるという。
東京都心で4月中旬に気温が10度まで上がらなかったのは30年ぶり。新橋ではコート姿のサラリーマンやマフラーを巻いたOLが行き交い、自動販売機でホットコーヒーが売り切れた。自販機で80円の缶コーヒーを展開するウエックスの担当者は「通常、この時期はホットをアイス飲料に入れ替えるが、この寒さで入れ替えられない。アイスにしてあまりに売れなかったのでホットに戻した場所もある」と困惑ぎみに話した。
ドラッグストアでは、店舗の奥に移してた使い捨てカイロを再び店頭に並べた。江東区の薬局では「いつもは3月いっぱい、遅くとも4月上旬には使い捨てカイロを返品するが、今年は売れているのでまだです。寒い日に店頭に出しているが、寒暖の差が大きい時ほどよく売れる」と話した。
首都圏で灯油の巡回販売を行っている東京シェルパックは、すでに巡回販売の契約社員のうち大半との契約を解除していた。しかし、4月に入ってからの売り上げは、前年同期比で2倍以上。担当者は「例年通りに契約社員の契約を3月下旬に1割、4月第1週に6〜7割解除したが、注文はまだ多く、社員をやりくりして対応している。この時期にこんなに売れるのは記憶にない」と、うれしい悲鳴をあげる。
寒暖差に最も敏感なのは百貨店。池袋東武では今月、婦人服フロアのメーンディスプレーを、暖かい日はノースリーブ、寒い日はコートに目まぐるしく替えている。担当者は「毎朝、気温をチェックしてマネキンの衣装を替えている」といい、4月のコートの売り上げは前年同月比で約40%増となった。
深刻なのは野菜の価格。東京中央卸売市場によると、千葉県産ネギが5キロ当たり1953円と前年同期比で約2倍に高騰。小松菜は約2・4倍、キャベツは1・5倍、レタスは約1・6倍。赤松広隆農相は「キャベツやレタスは高騰しており、今後高値が続く恐れがある。少しでも値段が安定するように努めたい」と述べ、農林水産省も全国農業協同組合連合会(JA全農)に対し、野菜が十分に成長していなくても早めに出荷したり、大きさや形がふぞろいな規格外の野菜も積極的に出荷するよう要請した。
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