中国リアルIT事情

中国流エイプリルフールの嘘

 4月1日には、日本のいくつかのサイトが、エイプリルフール向けコンテンツを用意するのがもはやお馴染みとなっているが、中国でもネットではこの日に向けたコンテンツを用意する。

 どうもエイプリルフールに人気のコンテンツは、ジョークソフトらしい。たとえば実行するとブルーバックになってしまうようなソフトとか、違法な行為を行ったという警告窓が表示されるような、ウイルス感染を誤解してしまうようなソフトの類だ。筆者自身もチャットソフト経由でどれだけジョークを受けたことか。
 
 ジョークソフト以上に今年中国国内でヒットした4月1日限定のコンテンツは、個人が作った人民日報社非公認の「人民日報海外版」だ。中国語で「愚人節 人民日報海外版」で検索すると、ひとつの画像に関する記事が大量にヒットする。それがこれ。
  
  
  

 
 
 
個人により作られた偽の「人民日報海外版」。そのジョーク記事の内容は・・・

・中国はアメリカのサンフランシスコで新型核爆弾の実験に成功
・国連本部、北京に
・中国、ペンタゴン誤爆でアメリカに謝罪
・ダライラマ、銃撃され死亡
・上海株総合指数100万を突破
・ワールドカップ、中国が優勝
・日本で大地震発生。中国政府、救援隊派遣も生存者は未だ見つからず

などなど…。お国が変われば、ジョークも変わるのは当然ではあるが。。。

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プロフィール

山谷剛史のプロフィール

山谷剛史
フリーランスライター。 中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。著書に「新しい中国人」。

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