元巨人ペタジーニ獲得、背番号「１６」…ソフトバンク

　ソフトバンクは１５日、ヤクルト、巨人でプレーし、２度の本塁打王に輝いたロベルト・ペタジーニ内野手（３８）との契約合意を発表した。今季終了までの契約で年俸は４０００万円プラス出来高。背番号は１６に決まった。

　１９９９年にヤクルト入りしたペタジーニは、２００１年に本塁打、打点の２冠でリーグＶに貢献し、ＭＶＰに選ばれた。０３年に巨人に移籍し、翌年に退団したが、その後は米球界を経て、０８年から韓国のＬＧに在籍。昨年は打率３割３分２厘、２６本塁打、１００打点をマークした。現在は母国のベネズエラでトレーニングを積んでいるという。

　ソフトバンクは松中が手術を受けた右ひざに不安を抱え、左の長距離砲が不足している。チーム編成を検討する編成委員会副委員長の王貞治球団会長（６９）の意向もあって、日本で実績のある外国人獲得を目指していた。「シーズン後半の大切な試合で、あの勝負強さが生きてくるのでは」と編成委員会のメンバーでもある小林至取締役執行役員も期待を寄せている。

　ただ、起用法を考えると、本職の一塁では小久保、指名打者では松中との争いとなる。「（外国人枠は）投手を含めて競争」と秋山監督も即戦力として評価しなかった。来日の日程は未定。当面は２軍で調整で、秋山監督は「現時点ではそんなに（野球を）やってないだろうから、ファームにいってどれだけできるか」と見通しを語った。

　◆ロベルト・ペタジーニ（Ｒｏｂｅｒｔｏ　Ａｎｔｏｎｉｏ　Ｐｅｔａｇｉｎｅ）１９７１年６月２日、ベネズエラ生まれ。３８歳。アントニオ・ホセ大卒業後、アストロズ、パドレス、メッツ、レッズを経て、９９年にヤクルト入団、０３年に巨人移籍。０４年限りで巨人を退団後、米大リーグに復帰し、Ｒソックス、マリナーズでプレー。０８、０９年は韓国・ＬＧに在籍。１８５センチ、８４キロ。左投左打。