福岡市中央区の博多港・須崎ふ頭近くの海中で15日に見つかった頭部の身元について、県警は16日、DNA鑑定の結果、3月に行方不明になった福岡市博多区の会社員諸賀礼子さん(32)と確認した。頭蓋骨に数カ所のひびがあることも新たに判明。生前にできたものかどうか、県警が詳しく調べている。
須崎ふ頭では14日にも諸賀さんの胴体が見つかったほか、近くの福岡競艇場の海でも9日に両腕が発見された。県警によると、頭部は鋭利な刃物で切断されており、切断面が胴体と一致した。腐敗が進んでおり、死因は特定できない状態という。両足は未発見。
県警によると、諸賀さんは3月5日午後7時ごろ、勤務先の医薬品卸会社を車で出た後に連絡が取れなくなった。同15日に下腹部から大腿部の付け根までの部分が博多湾の能古島で見つかった。
県警は、諸賀さんが殺害された後、博多湾に遺体を遺棄されたとみて捜査している。