激変する小説マーケット、“ライトノベル”に勢いあり!
長らく不況と言われている出版業界において、順調に発行点数や部数を伸ばしている分野がある。それが“ライトノベル”だ。
ライトノベルとは、挿絵にマンガやアニメ風のイラストを使用し、比較的若年層に向けたエンターテインメント小説の呼称である。現在、このカテゴリーに分類される一群の作品は、既刊本も含めて1カ月で200万部を突破する売り上げを見せている。
代表的なレーベル名を挙げると集英社の「コバルト文庫」、富士見書房の「ファンタジア文庫」や「ミステリー文庫」、メディアワークスの「電撃文庫」など。このほか、ガンダム関連のアニメやゲームをノベライズしている「角川スニーカー文庫」などもある。
ライトノベルは、あらゆる文芸ジャンルを含めて最大の売り上げを誇っているのにもかかわらず、これまでは文芸文化の本流と認められてこなかった。しかし、最近この状況に変化が現れ始め、ライトノベルの存在を見直す機運が高まっている。
理由はいくつか考えられる。一つは、ライトノベル出身の作家が、さまざまな文芸分野で活躍するようになっている点だ。例えば、直木賞受賞の作家の経歴を見るとライトノベル出身者が増えていることが分かる。躍進著しい冲方丁(うぶかた・とう)や乙一(おついち)なども、実はライトノベルでデビューを飾っている。こうした話題の作家たちの存在が、ライトノベルの地位向上に一役買っているのは確かだ・・・。
◎より詳しい情報は5月25日発売の『日経キャラクターズ!』7月号(http://chara.nikkeibp.co.jp/chara/)をご覧ください。
*現在、ライトノベル市場をより正確に把握するため、『日経キャラクターズ!』では「ライトノベル人気調査」を実施中です。
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