下火どころか第２次ブーム　韓流妻が家庭を壊し始めた！

　韓流スターの追っかけ中年女性が韓国で忽然（こつぜん）と姿を消した。〈まだ熱を上げているオバサンがいるのか〉と思ったアナタは分かってない。韓流人気は下火どころか第２次ブームで、〈韓流狂〉は増殖し、アッチの家庭もコッチの家庭も崩壊寸前だ。

●ダビングに１００時間

　行方不明になっている未亡人の棚橋えり子さん（５８）は、ドラマ「美しき日々」などで知られるリュ・シウォン（３７）の熱狂的ファン。ドラマのロケ地を観光するため、年末に単身渡韓した。

「５年前にご主人を亡くしてからのめり込み始めたようです。イベントなどではリュ本人に抱きついたり、とにかく目立つ行動をするので、ファンの間では知られた存在だった。もっとも、夢中になるのも無理はないんです。日本の芸能人と違って、韓流スターは中年女性を〈オバサン〉扱いしない。儒教の精神もあって目上を非常に敬う。簡単に言えば、ファンは〈いい気分〉になれるんですから」（韓国メディア関係者）

　韓国観光公社によると、昨年１２月の訪韓日本人数は２３万６４８２人。そのうち６割が女性で、「スターにちなんだツアーは今年だけでも２０本以上催行されている」（公社担当者）という。ＮＨＫのハングル講座は例年以上の盛り上がりで、テキストはラジオ版が前年比８％増、テレビ版は１０％増の滑り出し。「間違いなく第２次ブームが来ている」（ＮＨＫ関係者）と言い切る。

　実際、韓流妻を持った夫の生活は過酷だ。

　公務員のＡさんの妻はアイドルグループ「東方神起」の大ファン。コンサートを見るために年に数回は韓国へ。Ａさんはもちろん、中学生と小学生の息子２人は置いてけぼりだ。その間、Ａさんが兼業主夫となって切り盛りするほかない。

「パートで家計を支えてくれているし、費用は小遣いでやりくりしているので文句は言えない。活動を休止するというので、落ち込んでしまい、心ここにあらずですよ」

　マスコミ勤務のＢさんは〈ダビング妻〉にめいっている。家事はそっちのけで一日中ＡＶ機器の前に陣取り、テレビで録画したドラマを必死でダビングしている。ファン仲間の〈同胞〉と交換するために、同じタイトルを何本も何本も焼き続ける。韓流ドラマといえば５０話はザラ、１００話になると目も当てられない。

「しかも完成度の高いダビングを求められるんです。ＣＭスキップは当たり前、冒頭の主題歌が１秒でも欠けると仲間に怒られるというので、気が抜けない。最近ブルーレイレコーダーに買い替えたからさらに手間が増えた。コピーワンスの場合、コピーガード解除機を使ってＤＶＤにいったん落とし、それをダビングする。１倍速なので１００時間分のドラマをダビングするには、丸々１００時間かかるんですよ」

　上には上がいる。メーカー勤務のＣさんの嘆きの種は徹夜上等の〈翻訳妻〉。〈同胞〉が年がら年中、自宅に上がり込み、居間を占拠される生活を余儀なくされている。

「韓国語をマスターしたのが運の尽き。ドラマの日本語版が出回る前に、韓国オリジナル版を入手し、徹夜で翻訳するんです。日本語の字幕をつけたＤＶＤを焼いて仲間に配るので、年がら年中、人が出入りしていて家に居場所がない。〈翻訳モード〉になると家事はほったらかしだし、ノイローゼになりそうです」

　そういえば、鳩山首相の幸夫人も、安倍元首相の昭恵夫人も韓流妻。つける薬は……なさそうだ。

●日本で荒稼ぎ

　韓国芸能人の日本での稼ぎっぷりは相変わらずだ。朝鮮日報日本語版によると、女性アイドルグループ「Ｔ―ａｒａ」（ティアラ）と男性アイドルグループ「超新星」が日本の外食企業ＣＭで共演が決定。ギャラはそれぞれ１０億ウォン（約８３００万円）なんだとか。松嶋菜々子と同レベルだ。

（日刊ゲンダイ2010年4月13日掲載）