広島電鉄(広島市中区)は、車掌がいない扉からでも下車できる路面電車の「信用乗車方式」の社会実験を来年4月にも始める。2013年度以降の本格導入を目指す。乗客の乗降時間を短縮し、運行のスピードアップにつなげる。
広電によると、路面電車の信用乗車方式導入は、富山市に次ぎ2例目という。社会実験は広島駅と広島港、広電宮島口、江波を結ぶ路線と、広島港―広電西広島の計4路線で始める。超低床の「グリーンムーバー」など連結車両を対象とする。
車掌を廃止し、計4カ所ある扉のどこからでも降車できるようにする。現在は運転士と車掌のいる2カ所からしか降車できず、利便性が高まる。ICカード「PASPY(パスピー)」を持つ乗客は扉付近の読み取り機で精算するが、現金による精算方法は今後検討する。
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