宅地造成地から不発弾 高松 白煙上げ住民ら避難
宅地造成地で見つかった焼夷爆弾(14日午後0時34分、高松市で)
戦時中の焼夷爆弾が見つかり、一時騒然となった現場(左奥)周辺(14日午後0時55分、高松市で)
14日午前10時頃、高松市林町の宅地造成地で、所有者の建設会社経営の男性(54)ら4人が重機で整地中、深さ約30センチの所で白い煙を噴き上げる金属の物体を発見した。通報を受けた高松南署は不発弾とみて陸上自衛隊第14旅団(善通寺市)に撤去を依頼。爆発の危険性があり、半径約150メートル以内の住民らに避難を呼びかけた。男性は不発弾に触れて左手人さし指に軽いやけど。
同署などの発表によると、太平洋戦争中に米軍が投下したとみられる50キロ焼夷(しょうい)爆弾(直径約15センチ、長さ約80センチ)。信管は破損しており、作業中に重機のアームが当たって破損し、内部の黄リンが空気に触れて発火したらしい。
現場は高松自動車道・高松中央インターチェンジの南約750メートルで、民家や企業、商店、水田が点在。煙はすぐに収まったが、消防車など9台が出動して一時、騒然となり、住民ら約25人は約6時間半にわたって近くの集会所などに避難した。
小竹ヤヨエさん(79)は「50年近くここで暮らしているが、不発弾が見つかったと聞いたのは初めて。避難する途中も怖くて足が震えた」と話していた。
(2010年4月15日 読売新聞)