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給食牛乳紙パック「直飲み」論争…エコ優先かマナー違反か 小学校の給食の紙パック牛乳をストローではなく、開封して 姫路市教委によると、各校では紙パック牛乳(200ミリ・リットル)とは別にストローが配られていたが、昨年度は市立小68校のうち、82・4%にあたる56校が、牛乳の納入業者にストローを注文せず、児童には直接口で飲むよう教えていた。 理由は各校で取り組む紙パックのリサイクルやごみ減量運動。数年前から教職員らが「ストローはごみになり、リサイクルに向かない」「環境に優しくない」と指導、ストローの納入を相次いでやめたという。 ところが、今年3月に一部の保護者が「がぶ飲みはマナーに反し、衛生的にも問題がある。不適切な指導だ」として市教委に改善を要望。このため、市教委は「ごみの減量は理解できるが、やはりマナーは守るべきだ」とし、今月2日の校長会でストローを使うようにと、異例の指示をした。 校長の一人は「環境保護につながると思い、これまで現場では疑問を感じなかった」と話している。 兵庫県内では、加東市もストロー不使用の小学校が多い。市教委は「ごみ分別の簡略化のために学校単位で指導しているが、食の安全への関心も高まっている。衛生面から改善を検討中だ」という。 給食時のマナーについて、文部科学省は「食に関する指導の手引」で食器やはしの使い方を例示しているが、「牛乳の飲み方に決まりはなく、各教育委員会に任せている」(学校健康教育課)のが実情だ。 現在、給食の牛乳は、東京都の半数や大阪、名古屋両市などは瓶を使っているが、近年は安全性や運びやすさから、紙パックが増加。札幌、仙台、神戸、京都、広島、福岡の各都市も紙パックにストローを使っているが、「先生の方針でストローをやめた学校もある」(神戸市教委)という。 今後もストローは使わないとするのは那覇市教委。「かつては使っていたが、ごみの分別収集が難しくなり、不使用の流れが生まれた。改める考えはない」としている。 こうした論議はインターネットにも。通信教育会社やヤフーの掲示板では「お行儀悪い」「これはエコなの?」などと疑問を投げかける意見がある一方、「飲みきりサイズなので直接飲んでもいい」との肯定的意見も書かれている。 ごみ減量効果あまりない 素晴らしい取り組み 国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」ごみゼロナビゲーション統括責任者の (2010年4月8日 読売新聞)
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