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平城宮跡・大極殿を公開、威容よみがえる

大極殿内部に再現された「高御座」(奈良市の平城宮跡で)=守屋由子撮影

 24日開場する平城遷都1300年祭の主会場・平城宮跡(奈良市)で16日、文化庁が9年がかりで復元した大極殿(だいごくでん)の内部が報道陣に初公開された。

 天皇が儀式で座った高御座(たかみくら)を再現した。日本画家、上村淳之(あつし)さん(77)の描いた「四神」の壁画もあり、政治、外交の舞台となった往時の威容がよみがえった。

 高御座は高さ約7・5メートル。約7メートル四方の木製の基壇の上に、八角の屋形に囲まれた玉座が設けられ、鳳凰(ほうおう)をあしらった屋根飾りなどが付いている。奈良文化財研究所が作製した模型などを参考に、京都の職人らが組み立てた。

 大極殿内部の高さ約7メートルの白壁には、東に青龍、西に白虎、南に朱雀(すざく)、北に玄武の四神が2体ずつと、十二支、風雲が淡い色調で浮かぶ。上村さんが、キトラ古墳(奈良県明日香村)の極彩色壁画などからイメージを膨らませて描いた。

2010年4月16日12時10分  読売新聞)
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