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北島、失速4位…「しょうがない」連呼

 男子200メートル平泳ぎ決勝 後半に失速し4位の北島康介=東京辰巳国際水泳場
 男子200メートル平泳ぎ決勝 後半に失速し4位の北島康介=東京辰巳国際水泳場

 「水泳日本選手権第3日」(15日、東京辰巳国際水泳場)

 男子200メートル平泳ぎで、五輪2連覇の北島康介(27)=日本コカ・コーラ=は、自身が持つ日本記録より5秒以上も遅い2分12秒53で4位に終わった。立石諒(20)=慶大=が2分9秒21で、50メートルとの2冠を達成。男子100メートル背泳ぎは、古賀淳也(22)=稲泳会=が53秒49で連覇し、入江陵介(20)=近大=は53秒61で2位だった。女子200メートル平泳ぎは鈴木聡美(19)=山梨学院大=が50メートルとの2冠を成し遂げた。

  ◇  ◇

 歓声がため息に変わった。100メートルをトップでターンした北島が、少しずつ失速した。150メートルのターンで3位に後退し、ラスト50メートルで、また1人に抜かれた。優勝した立石より3秒以上も遅い4位でゴールした。

 「しようがないね。きちんと200メートルを泳ぎ切る力がまだなかった。集中できたかというと、そうでもなかった」。荒い息の下で悔しさをにじませ「ちょっとガケっぷちなところがある」と危機感さえ口にした。

 平井伯昌コーチは「正直、さっぱり分からない」と顔色を失った。3月の米コロラド合宿を経て、今月、都内の国立科学スポーツセンター(JISS)で最終調整。「JISSで練習していた泳ぎと別人。あのときは(2分)8秒台でいくと思ったけど…」。まな弟子の変調に驚きを隠さなかった。

 12年ロンドン五輪を目標に、本格的に練習を再開して半年。「まだ五輪は遠い存在。簡単に行きたいと口に出せない。でも、そこを目指すことが大事。強くなるきっかけをもらったと思える大きなレース」。強い口調で自らに言い聞かせた。

(2010年4月16日)





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