午前0時に村上春樹さんの長編小説「1Q84 BOOK3」を買い求める人たち=「SHIBUYA TSUTAYA」で

 村上春樹さんの長編小説「1Q84」シリーズの「BOOK3」(新潮社)が16日、発売された。「SHIBUYA TSUTAYA」(東京都渋谷区)では午前0時に販売を開始し、終電間際ながら待ちきれないファンが新刊を手にした。同店ではこれまで人気ゲームソフトなどを早朝に販売したことはあるが、午前0時に合わせて書籍を売り出すのは初めて。

 「1Q84」は09年5月、「アフターダーク」以来村上さんの5年ぶりの新刊「1」と「2」が同時発売された。初版は、20万部と18万部が発行されたが、当時は書店からの注文が殺到、品不足になった。オリコン週間ランキングでは5週連続で1、2位を独占。新潮社によると、計244万部を発行している。

 「3」は、初版50万部を発行したが、早くも20万部の増刷を決めている。東京都中央区から来た女性(37)は「『1』から読みましたが、こんなに社会現象になるとは思いませんでした。大切に読みます」と話した。(毎日新聞デジタル)