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<4>不用意な言葉で2次被害虐待されている気分だった 数年前、自宅で 「精神的に虐待されている気分でした」 あの日、男が逃げた後110番し、放心状態で玄関先にうずくまっているところへ、警察官が駆けつけた。風呂上がり直後の事件で、髪はぬれたまま。殴られた顔は紫色に腫れ上がっていた。しかし、着替えも治療も後回しで、現場検証が始まった。 「写真を撮ります」。警察官に求められるまま、襲われた場所を震えながら指さした。刑事が加害者役になり、マネキン相手に暴行を再現する写真にも一緒に写るよう言われた。みじめさが募った。 誰かにそばにいてほしい一心で、知人を呼んだが、被害の詳細を明かすつもりは、まだなかった。それなのに、「妊娠していたらいけないから――」という警察官の不用意な一言ですべて知られてしまった。不信は今も消えない。 □■□
性暴力の被害者が事件後も傷つけられる「セカンドレイプ(2次被害)」。捜査の過程だけで起こるものではない。 埼玉県に住む女性(22)は、飲み会で知り合った男に強引に自宅に連れ込まれ、体を触られた。幼少期からの性被害もよみがえり、自殺を考えるほど思い詰めた。「この苦しみをみんなに知ってもらって、被害を減らせれば」。そう思い、体験をインターネットのブログにつづった。 ある日、批判コメントが集中する“炎上”が起きた。 書き込みの欄に、言葉の □■□
横山ノック大阪府知事(当時)が1999年の知事選中、運動員の女子大生にわいせつ行為をしたとして強制わいせつ罪で有罪判決を受けた事件。告訴した女子大生をサポートした市民団体「性暴力を許さない女の会」の栗原洋子代表は「初めて彼女に会った時、ずっと泣いていて、重圧につぶれかけていた」と振り返る。女子大生は知事に「真っ赤なウソ」と公然と非難され、週刊誌には写真を載せられた。好奇の目にさらされ、大学も変わらざるをえなかった。 法廷では実名で呼ばない、証言の際には、ついたてを置く――。この事件の公判で、女子大生の弁護団が求めた「異例の措置」は今や、被害者の当然の権利になった。 しかし、被害者の支援活動を続けてきた栗原代表は言う。「確かに制度面は前進したかもしれない。でも、被害を訴え出た女性が『そんな服を着ているからだ』『なぜ逃げなかったのか』などと責められ、孤立する現状は、10年たっても変わっていません」 (2010年2月16日 読売新聞)
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