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【格闘技】

亀田兄弟が分裂 渡嘉敷、セレス小林、ワールドスポーツ各ジムに

2010年4月16日 紙面から

 東日本ボクシング協会預かりとなった亀田3兄弟の興毅(23)、大毅(21)、和毅(18)がそれぞれ別のジムで練習することになり、候補に「渡嘉敷ジム」「セレス小林ジム」「ワールドスポーツジム」が挙がっていることが15日、複数の関係者の話で分かった。父史郎氏(44)の暴言問題で亀田ジムが無期限活動停止となり、3兄弟は練習場所を失っていた。大橋秀行協会長(45)はジム名は明らかにしなかったが「すでに3つのジムは決まっている。受け入れ態勢はできている」と話した。早ければ週明けにも、別々のジムで練習を再開する。

 3兄弟がそれぞれ再起への第一歩を踏み出す。亀田ジムが活動停止となり、協会預かりとなった3兄弟は練習場所を失っていた。協会にとって、練習ジムを探すことが急務だった。それぞれ別々のジムで練習させる狙いを大橋会長が説明する。

 「離れて別々にやることがいい経験になる。まとまっていったら、相手にも迷惑がかかる。亀田側には伝えてあります」

 3兄弟の自立を促すとともに、受け入れる側にも配慮を示した。協会の北澤事務局長は受け入れ先の条件を挙げた。

 「しっかり管理監督ができるジム。週に1回とかは話にならない。きちんと通ってもらう。あまり来ないようだったら、指導することになる」

 05年の協栄移籍後、ジム通いをしなかった“前科”がある。協会は「練習するジムとしっかり連携をとる」と断固とした姿勢。練習に行く際、必ず亀田ジムのスタッフが同行、練習相手を務める予定だ。

 練習ジムはどこになるのか−。関係者は「渡嘉敷、セレス小林、ワールドスポーツ」と明かした。いずれも東京・葛飾の自宅から1時間以内で通える。渡嘉敷ジムは元WBA世界ライトフライ級王者渡嘉敷勝男、セレス小林ジムは元WBA世界スーパーフライ級王者セレス小林が会長を務める。ワールドスポーツジムの斎田竜也会長はアマで127戦をこなした猛者。指導力にも定評がある。

 今回の措置はあくまで練習するジムであり、移籍先ではない。今後は協会が設置した「亀田ジム調査委員会」で検討を重ねる。和毅はメキシコ滞在中だが、興毅、大毅は週明けにも“新天地”で練習を再開することになりそうだ。 (森合正範)

 

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