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前代未聞のホッキョクグマ “獲物”捕獲に数時間→数分に

 大阪市天王寺区の天王寺動物園は16日までに、ホッキョクグマ「ゴーゴ」(雄、5歳)が、高い場所にある餌を木の棒やプラスチック製の筒を使って器用に取っていたことを明らかにした。榊原安昭飼育担当課長は「クマが道具を使うなんて聞いたことがない」と驚いている。

 天王寺動物園によると、狭い獣舎にいて体を動かす機会の少ないゴーゴの運動量を増やすため、同園は昨年5月から、ひもで結んだ肉の塊を氷で固め、獣舎を囲む壁の上から与え始めた。

 約3メートルの高さで、当初は下のプールからジャンプを繰り返すだけだったが、昨年9月ごろ、遊び道具の筒を上に放り投げて肉を落としたのを来園者が目撃。今年2月には、同園の担当者も長い棒を使って肉をたたき落とす姿を確認した。

 同園によると、肉を取るまでに以前は数時間かかっていたが、今では数分しか必要ない。肉を取ると、ひもや道具を持って自慢するようなしぐさを見せるという。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年04月16日 08:01 ]

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