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女優の中谷美紀(34)が、人気アニメシリーズの最新作映画「それいけ! アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」(7月10日公開)で、ヒロインの声を務めることが15日、分かった。人形劇映画での声優経験はあるが、アニメ作品は初出演。アンパンマンの映画では、これまでママさんタレントがゲスト声優として出演するのが恒例だっただけに、独身の中谷のヒロイン役に注目が集まりそうだ。
昨年、「世界で最もキャラクターの多いアニメシリーズ」として、ギネスブックに認定(当時1768体)されたばかりの「アンパンマン・ファミリー」に、中谷が仲間入りする。
中谷が声優を務めるのは、今回の映画で初登場となるヒロイン、ヒナ鳥の化身「カーナ」。闇の女王「ブラックノーズ」に育てられ、世界を暗黒に変えるためアンパンマンワールドに送り込まれるが、アンパンマンたちと交流を深めるうちに間違いに気づき、歌声を武器にブラックノーズとの戦いに挑む。
アンパンマン映画は今夏で22作目。ゲスト声優はこれまで黒木瞳、工藤静香、水野真紀らママさんタレントが務めることがほとんどだったが、日本テレビ・星野恵プロデューサーは「中谷さんは常に新しい役に挑戦し、演技の楽しさを追求している女優さん。初めて楽しむことを知り、その大切さを理解するカーナという少女の感動を、リアルに表現して下さると思い、ご出演を切望しました」と、起用理由を説明している。
中谷は2007年にデンマークの人形劇映画を庵野秀明監督(49)が脚色した「ストリングス~愛と絆の旅路」で声優を務めた経験があるが、アニメ作品は初めてだ。今回は劇中で歌声も披露するという。
近くアフレコに臨むが「長年にわたり、たくさんの子供たちに勇気と希望を与え続けてきたアンパンマンシリーズに参加できることを楽しみにしています」と意気込んだ。
さらに「お客さまが笑顔で劇場を後にして下さる作品に携わりたいと、このところ、ずっと願っていたので、公開したらアンパンマンのマーチの合唱にも加わるつもりです」。夏休みの子供たちに交ざり、劇場で声高に歌う中谷の姿が見られるかもしれない。
◆中谷 美紀(なかたに・みき)1976年1月12日、東京都生まれ。34歳。93年にフジテレビ系ドラマ「ひとつ屋根の下」で女優デビュー。TBS系「ケイゾク」でドラマ初主演。03年の映画「壬生義士伝」で日本アカデミー賞助演女優賞を受賞し、05年に映画「嫌われ松子の一生」で報知映画賞主演女優賞に輝いた。
(2010年4月16日06時05分 スポーツ報知)
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