文書番号: 890830 - 最終更新日: 2010年4月13日 - リビジョン: 71.0 Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows XP、または Windows 2000 を実行するコンピューターから、流行している特定の悪質なソフトウェアを削除する Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール目次概要マイクロソフトは、Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールをリリースしました。このツールは、Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows XP、Windows 2000 のいずれかを実行しているコンピューターから、流行している特定の悪質なソフトウェアを削除するのに役立ちます。Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールをダウンロードした後に実行すると、流行している特定の悪質なソフトウェア (Blaster、Sasser、Mydoom など) にコンピューターが感染しているかどうかが一度チェックされ、検出されたすべての感染の削除に役立ちます。マイクロソフトでは、ツールの新しいバージョンを毎月リリースします。 マイクロソフトのサポート ライフサイクル ポリシーに従って、2010 年 7 月 13 日以降、Windows 2000 ベースのシステムでは Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール (MSRT) は提供またはサポートされません。この日付は、Windows 2000 の延長サポート フェーズの終了日と同じです。サポート ライフサイクル ポリシーの詳細については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。 http://support.microsoft.com/lifecycle
(http://support.microsoft.com/lifecycle)
この資料では、このツールとウイルス対策製品の違い、ツールをダウンロードして実行する方法、およびツールによってコンピューター上で悪質なソフトウェアが検出された場合に何が実行されるかについて説明します。「上級ユーザー向けの詳細」には、IT 管理者向けの情報と、悪意のあるソフトウェアの削除ツールの管理方法および実行方法に関する追加情報が記載されています。 Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールとウイルス対策製品の違いMicrosoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールは、ウイルス対策製品に代わるものではありません。このツールは、コンピューターに既に感染しているウイルスを削除するツールです。そのため、マイクロソフトでは、最新のウイルス対策製品をインストールして使用することを強く推奨します。Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールとウイルス対策製品には、3 つの大きな違いがあります。
http://www.microsoft.com/japan/protect/default.mspx
(http://www.microsoft.com/japan/protect/default.mspx)
注: 悪意のあるソフトウェアの削除ツールでは、ウイルス、ワーム、トロイの木馬などの悪質なソフトウェアの検出と削除のみが行われます。スパイウェアは削除されません。Windows Defender を使用すると、スパイウェアを検出し削除することができます。Windows Defender をダウンロードする場合は、以下のマイクロソフト Web サイトにアクセスしてください。http://www.microsoft.com/japan/protect/computer/spyware/default.mspx
(http://www.microsoft.com/japan/protect/computer/spyware/default.mspx)
Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールをインストールするとき、使用しているウイルス対策プログラムを無効にしたり削除したりする必要はありません。ただし、コンピューターが流行している悪質なソフトウェアに感染している場合は、ウイルス対策プログラムによってその悪質なソフトウェアが検出され、悪意のあるソフトウェアの削除ツールの実行時に悪質なソフトウェアを削除できないことがあります。この場合は、ウイルス対策プログラムを使用して悪質なソフトウェアを削除します。Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールにはウイルスやワームが含まれていないため、ウイルス対策プログラムがこのツールにだけ反応することはありません。ただし、最新のウイルス対策プログラムをインストールする前にコンピューターが悪質なソフトウェアに感染していた場合、悪意のあるソフトウェアの削除ツールでその悪質なソフトウェアの削除が試行されるまで、その悪質なソフトウェアがウイルス対策プログラムによって検出されないことがあります。 Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールをダウンロードして実行する方法コンピューターで Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows XP、または Windows 2000 を実行している場合は、Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールをダウンロードして実行することができます。注: Microsoft Windows 98、Windows Millennium Edition または Microsoft Windows NT 4.0 を実行している場合は、Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールをダウンロードして実行することができません。 ツールをダウンロードして実行する最も簡単な方法は、自動更新を有効にすることです。自動更新を有効にすると、毎月必ず、ツールが自動的に提供されます。自動更新が有効になっている場合は、既に、新しいバージョンのツールが毎月提供されています。感染が検出されなければ、ツールは、Quiet モードで実行されます。感染の通知がない場合は、注意する必要のある悪質なソフトウェアが検出されなかったことになります。 注: Windows XP Service Pack 2 (SP2) を実行している場合は、既定で自動更新が有効になっています。 自動更新が有効になっているかどうかがわからない場合は、以下の手順を実行して、自動更新が有効になっているかどうかを確認してください。
悪意のあるソフトウェアの削除ツールによって悪質なソフトウェアが検出された場合悪意のあるソフトウェアの削除ツールは Quiet モードで実行されます。コンピューターで悪質なソフトウェアが検出された場合は、次回、コンピューターの管理者としてコンピューターにログオンしたときに、通知領域にバルーンが表示され、悪質なソフトウェアが検出されたことが通知されます。完全なスキャンを実行するツールで悪質なソフトウェアが検出された場合は、完全なスキャンを実行するかどうかを確認するメッセージが表示されることがあります。完全なスキャンを実行することを推奨します。完全なスキャンでは、まずクイック スキャンが実行され、クイック スキャンの実行中に悪質なソフトウェアが検出されたかどうかにかかわらず、コンピューターの完全なスキャンが実行されます。拡張スキャンでは、すべての固定ドライブおよびリムーバブル ドライブについてスキャンを行うため、終了するのに数時間かかることがあります。一方、割り当てられているネットワーク ドライブのスキャンは行われません。悪質なファイルを駆除する悪質なソフトウェアによりコンピューター上のファイルが変更されていた (ファイルが感染していた) 場合、それらのファイルから悪質なソフトウェアを駆除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。悪質なソフトウェアによりブラウザーの設定が変更されていた場合は、ホームページが、これらの設定を復元する方法を示したページに自動的に変更されることがあります。特定のファイルについてのみ駆除を実行することも、検出されたすべての感染ファイルについて駆除を実行することもできます。この処理中にデータの一部が失われる可能性があること、および、ファイルによってはツールで感染前の状態に戻すことができない場合があることに注意してください。 悪意のあるソフトウェアの削除ツールでは、悪質なソフトウェアの削除を完了するためにコンピューターを再起動するように求められることや、悪質なソフトウェアの削除を完了するための手順を手動で実行するように求めるメッセージが表示されることがあります。完全に削除するためには、最新のウイルス対策製品を使用します。 マイクロソフトに感染情報を報告する悪意のあるソフトウェアの削除ツールでは、ツールによって悪質なソフトウェアが検出されるか、エラーが発生した場合、マイクロソフトに基本情報が送信されます。この情報は、ウイルスの流行を追跡するために使用されます。このレポートには、コンピューターまたはコンピューターの使用者を特定できる個人情報は一切含まれません。悪意のあるソフトウェアの削除ツールを削除する方法悪意のあるソフトウェアの削除ツールではインストーラーは使用されていません。通常、悪意のあるソフトウェアの削除ツールを実行すると、コンピューターのルート ドライブにランダムに名前の付けられた一時ディレクトリが作成されます。このディレクトリには、Mrtstub.exe ファイルを含むいくつかのファイルが格納されます。多くの場合、このフォルダーは、ツールの実行が完了した後または次回コンピューターを起動したときに、自動的に削除されます。しかし、このフォルダーが自動的に削除されないことがあります。その場合、このフォルダーは手動で削除することができ、それによってコンピューターに悪影響が生じることはありません。サポートを受ける方法ホーム ユーザーの場合、無料サポートが提供されています。米国およびカナダのユーザーは電話で 1-866-PCSAFETY にお問い合わせください。他の地域については、各地域の支社にお問い合わせください。セキュリティ更新プログラムのサポートに関する各地域の支社の問い合わせ先については、以下の世界のサポート Web サイトを参照してください。http://support.microsoft.com/common/international.aspx
(http://support.microsoft.com/common/international.aspx)
上級ユーザー向けの詳細Microsoft ダウンロード センター 企業環境における悪意のあるソフトウェアの削除ツールの展開 悪意のあるソフトウェアの削除ツールを実行するための必要条件 コマンド ライン スイッチのサポート 使用方法とリリース情報 レポート コンポーネント スキャンの実行結果の表示 悪意のあるソフトウェアの削除ツールに関してよく寄せられる質問 以下の説明は、上級レベルのコンピューター ユーザーを対象としています。高度なトラブルシューティングに自信がない場合は、サポート担当者にお問い合わせください。お問い合わせ方法については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。 http://support.microsoft.com/contactus/
(http://support.microsoft.com/contactus/)
Microsoft ダウンロード センター悪意のあるソフトウェアの削除ツールは、「Microsoft ダウンロード センター」から手動でダウンロードできます。 下記のファイルは、「Microsoft ダウンロード センター」からダウンロードできます。元に戻す リリース日: 2010 年 4 月 13 日 マイクロソフトのサポート ファイルをダウンロードする方法の関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。 119591
(http://support.microsoft.com/kb/119591/
)
オンライン サービスからマイクロソフトのサポート ファイルを入手する方法 マイクロソフトでは、アップロード時点の最新のウイルス検査プログラムを使用して、配布ファイルのウイルス チェックを行っています。配布ファイルはセキュリティで保護されたサーバー上に置かれており、権限のない第三者が無断でファイルを変更できないようになっています。
企業環境における悪意のあるソフトウェアの削除ツールの展開このツールの企業環境での展開方法に関する IT 管理者向けの詳細情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。891716
(http://support.microsoft.com/kb/891716/
)
企業環境での Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールの展開
悪意のあるソフトウェアの削除ツールを実行するための必要条件特に明記されていない限り、ここに記載されている情報は、悪意のあるソフトウェアの削除ツールのダウンロードと実行に利用できる以下の方法すべてに適用されます。
コマンド ライン スイッチのサポート悪意のあるソフトウェアの削除ツールでは、次の 4 つのコマンド ライン スイッチがサポートされています。元に戻す
使用方法とリリース情報Microsoft Update または自動更新を利用してこのツールをダウンロードした場合、コンピューターで悪質なソフトウェアが検出されない限り、次の実行時にツールは Quiet モードで実行されます。コンピューターで悪質なソフトウェアが検出された場合は、管理者が次回コンピューターにログオンしたときに、通知領域にバルーンが表示され、悪質なソフトウェアが検出されたことが通知されます。検出内容の詳細を見るには、バルーンをクリックしてください。Microsoft ダウンロード センターからツールをダウンロードした場合は、ツールの実行時にユーザー インターフェイスが表示されます。ただし、コマンド ライン スイッチ /Q を指定すると、ツールは Quiet モードで実行されます。 リリース情報悪意のあるソフトウェアの削除ツールは、毎月、第 2 火曜日にリリースされます。ツールの各リリースは、流行している最新の悪質なソフトウェアを検出して削除するのに役立ちます。対象の悪質なソフトウェアには、ウイルス、ワーム、トロイの木馬などがあります。マイクロソフトでは、いくつかの基準に従って、悪質なソフトウェア ファミリの流行およびウイルスに関連して生じる可能性のある被害を判定しています。次の表は、このツールで削除できる悪質なソフトウェアの一覧です。このツールのリリース時点で判明している亜種もすべて削除できます。表には、それぞれの悪質なソフトウェア ファミリを検出して削除する機能が初めて組み込まれたバージョンも示されています。 このツールで削除できる悪質なソフトウェアは、リリースごとに累積されます。つまり、各リリースは新しい悪質なソフトウェアの検出と削除に役立つだけでなく、以前のバージョンで対応している悪質なソフトウェアをすべて検出して削除するのに役立ちます。毎月のリリースでは、以前のリリースによって検出され、削除されていた悪質なソフトウェアの新しい亜種にも対応しています。 サポート技術情報のこの資料は、毎月のリリースに合わせて情報が更新されます。そのため、該当する資料の文書番号は変わりません。一方、ファイルの名前はツールのバージョンに応じて変更されます。たとえば、2005 年 1 月版のファイル名は Windows-KB890830-JPN.exe、2005 年 2 月版のファイル名は Windows-KB890830-V1.1-JPN.exe です。 元に戻す
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/rating.mspx
(http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/rating.mspx)
脅威の深刻度は、流行やその他の要因の変化を考慮して変更されることがあります。**W32/Hackdef は、通常、コンピューターに潜んでいる他の迷惑なソフトウェアを隠します。コンピューターで W32/Hackdef が検出されたことが削除ツールによって報告された場合は、最新のウイルス対策ソフトウェアまたはスパイウェア対策ソフトウェア (http://www.microsoft.com/japan/protect/computer/spyware/default.mspx (http://www.microsoft.com/japan/protect/computer/spyware/default.mspx) を参照) を使用してスキャンを実行することを強く推奨します。W32/Hackdef が隠しているソフトウェアを確認するには、削除ツールのログ ファイル (%Windir%\Debug\Mrt.log) を開きます。次に、"Possible scanning results" セクションで、Win32/Hackdef が見つかったフォルダーを示している行 (1 行とは限りません) を見つけます。その行に示されているフォルダーに、.ini という拡張子が付いた Win32/Hackdef 構成ファイルがあります。このファイルを参照して、コンピューターで Win32/Hackdef が隠しているソフトウェアを特定します。 この表に記載されていない悪質なソフトウェアは、ツールによって検出も削除も行われません。他の悪質なソフトウェアをスキャンして削除するには、最新のウイルス対策製品を使用してください。詳細については、次のマイクロソフト Web サイト、「コンピューターを守る」を参照してください。 http://www.microsoft.com/japan/athome/security/protect/windowsxpsp2/default.mspx
(http://www.microsoft.com/japan/athome/security/protect/windowsxpsp2/default.mspx)
レポート コンポーネント悪意のあるソフトウェアの削除ツールでは、悪質なソフトウェアが検出されるか、エラーが見つかると、マイクロソフトに情報が送信されます。マイクロソフトに送信される具体的な情報には、以下の項目が含まれます。
891716
(http://support.microsoft.com/kb/891716/
)
企業環境での Microsoft Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツールの展開
スキャンの実行結果の表示ツールの実行後、通常は次の 4 種類のいずれかの内容が結果としてユーザーに示されます。
悪意のあるソフトウェアの削除ツールに関してよく寄せられる質問
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