大規模・長時間、中国海軍が軍事訓練を開始


 【北京佐伯聡士】中国人民解放軍機関紙解放軍報」は10日、中国海軍の「東海艦隊」(司令部・浙江省寧波)が8日までに、東シナ海で、多数の潜水艦駆逐艦フリゲート艦、総合補給艦などが参加した合同訓練を開始したと報じた。

 具体的な海域や参加兵力は伝えていないが、近年まれに見る規模の大きさ、訓練時間の長さだという。

同紙は「遠洋訓練」としていることから、一定の距離がある海域とみられる。

 同紙によると、これまでの訓練は、駆逐艦など個別訓練が中心だったが、今回は潜水艦水上艦艇、艦載ヘリなど多様な兵器を投入、総合的な攻撃力、防衛力の向上を図っているという。

昼夜連続の対抗訓練で、戦闘機による対艦ミサイルの発射、艦艇の電磁波妨害、反撃などが実施されたという。

 訓練担当幹部は「こうした訓練を常態化、実戦化の方向に着実に発展させたい」と語り、遠洋作戦能力の強化に努める方針を強調した。



国際 YOMIURI ONLINE  2010-04-10
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