大阪・ABCテレビの人気番組「探偵!ナイトスクープ」で秘書役を務めるタレントの岡部まり(50)が14日、民主党の小沢一郎幹事長(67)とともに大阪市内で会見し、今夏の参院選大阪選挙区(改選数3)に同党から出馬することを表明した。岡部は小沢幹事長直々の“ご指名”に応えた形で、番組は事実上の降板が決定。“秘書”から政治家へ、華麗なる転身を目指す。
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関西で爆発的な人気を誇ってきた“名物秘書”が、国政への華麗なる転身を表明した。小沢幹事長とともに会見に臨んだ岡部は、番組内とかわらず落ち着いた笑顔で「このたび、民主党から立候補させていただく決意をさせていただきました」と宣言した。
民主党関係者によると、昨年末に党内で大阪選挙区の候補者擁立について話し合った際、小沢幹事長が「自分に考えがあるから、少し待ってほしい」とし、岡部の擁立を決めたという。小沢幹事長から直々の指名を受けた岡部は、「この年齢を迎えて、政治に参加させていただくのは大事なことだと思うようになった」と出馬を決意。平均視聴率約20%という“お化け番組”を降板し、“小沢ガールズ”となる道を選んだ。
出馬するにあたり、「探偵‐」で共演する西田敏行(62)らに相談。「西田局長は『体力とやる気があれば、いい機会ではないか』と言って下さいました」と、背中を押されたことも明かした。
20年以上出演した番組への思いは強く、会見中に「大阪の人の力を信じ続けることができた21年間でした。今度は私の方が、大阪の方に…」と話すと、突然声を詰まらせ落涙。ハンカチで目をぬぐいながら「別の形でご恩返しができればと思います」とし、さらに「番組を通じて感謝の言葉を述べられなかったのが残念。この場を借りて、本当に長い間お世話になりました」と視聴者へのメッセージを述べた。