ぬいぐるみを手に笑顔をみせるスピードスケート女子団体パシュート銀メダリストの(左から)小平奈緒、田畑真紀、穂積雅子=都内
「デイリースポーツ制定 09年度ホワイトベア・スポーツ賞表彰式」(14日)
息のあった3人は、声をそろえた。「これまですごい方がもらってきた賞。うれしく思う」と田畑。穂積も「歴史ある賞なので…」。小平は「歴代の受賞者の中に、私が生まれる前の昭和60年に橋本聖子さんの名前があった。すごい賞なんだなと思った」‐。
74年生まれの田畑、86年生まれの穂積と小平はそろって寅(トラ)年生まれ。バンクーバーでは、快進撃を続けた3人に“トラ娘”のニックネームがついた。「うれしいですよ。親近感を持って見てもらえるので」と話した小平は「阪神戦の始球式?いいですね。(投球を)練習中です」と笑いを誘った。
次のシーズンに向けて、小平はすでに始動。「4月1日から始めました。筋トレをやって、今は全身筋肉痛です」。あいさつ回りなどに追われている穂積も「もう銀メダルは過去のこと。次に向かって時間は動いている」と高い意欲を口にした。一方で、ベテランの田畑は揺れる胸中を吐露。「もうちょっと考えようと思う。5月の連休明けにははっきりさせたい」とした。
4年後にはソチ五輪が控える。バンクーバーでは個人種目2種目入賞した小平と穂積は、個人種目でのメダルも照準。金メダルにわずか0・02秒及ばなかった団体追い抜きと合わせて、今度は複数メダルで日本中を沸かせる。
(2010年4月14日)