鳩山首相、仙谷氏の消費税増税発言「了解せず」

　鳩山由紀夫首相は１５日夜、次期衆院選のマニフェスト（政権公約）に消費税増税を盛り込むよう求めた仙谷由人国家戦略担当相の１３日の発言について「仙谷氏自身の思いを述べたのだろう。私が事前に了解した話ではない」と述べた。その上で「国民から見て『まだ（税金の）無駄（遣い）があるじゃないか』と（思われている）。無駄を徹底的に排除するまで消費税を上げる議論は国民に納得していただけない」と語った。

　仙谷氏の消費税増税論には党側から「（参院選に）非常にマイナスだ」（高嶋良充筆頭副幹事長）との反発が出ている。

　首相の１５日の発言は「増税よりも無駄削減を優先」とした衆院選マニフェスト（政権公約）の路線を堅持する意向を示し、政府・民主党内の路線論争の火消しをはかったものとも言えそうだ。