独女通信

もしかして、この人って性格悪い?

4月10日 14時30分


 独女世代ともなれば、人間関係を円滑に運ぶ術を身につけているものである。表面上のつきあいだけでは、相手の性格の良し悪しまで判断することはできない。ただ、直感的に「この人とは距離を置いて付き合った方がよい」と警戒心を抱いたことはないだろうか? そして、コミュニケーション能力に長けた女たちの第六感は、たいてい的を得ているものである。

 友人のブログを読んで、友人の裏の顔に驚いた経験があるのは、由里さん(33歳)。

 「普段、接しているぶんには明るくていい人。ところがブログ上では、毒舌キャラになって他人の悪口や自慢話を延々と綴っていたんです。『私が優秀なせいで、無能な人が嫉妬して意地悪をする』『私が可愛いから、変な男がすぐに言い寄ってくる』などなど。『それは○○ちゃんが素敵な女性だからよ』とコメントを返す人もいて、妙な盛り上がりを見せていました。ブログが更新されるたびに、この人は要注意人物だという思いが強くなりますね」

 ブログ=日記は内面との対話である。書き手の本心が表れがちだ。はっきりした理由はわからずとも、読んでいて好感を抱けないブログには“何か”がある。頻繁に書き手との付き合いがあるのなら、慎重になってしかるべきだろう。

 「アドバイスをしているようで、内実、相手をこき下ろして自己満足している女性は意外に多い」とは、幸代さん(37歳)。

 「会社の先輩に仕事の相談にのってもらったときに、『あなたにこの仕事は合っていない。今後も成果は出ない』とひどくダメ出しをされました。私のほかにも、同じようなことを言われた人がいます。人に頼られたときって、本性が露呈するもの。新身になってくれる人、聞き流す人といろいろです。彼女の場合、相手を下に見ることで、自分の自信を保とうとしていたのかもしれません」

 この一件で、幸代さんの先輩に対する株は大暴落。

 「結局、女の性格の悪さの根本にあるのは嫉妬なのかな。嫉妬心から相手を傷つけてしまうことは、誰しもあること。ただ、嫉妬心を自覚していないと『あなたのためよ』と自分にも相手にも言い聞かせてしまうため、他人に嫌な思いをさせていることに気がつけない。自覚できないまま“嫌な人”になってくのではないでしょうか」

 「元々、性格の強いタイプの女性が苦手」というのは由美子さん(36歳)。ただし第六感を活かすことができなかったため、同僚グループから外されるという事態に陥ってしまったとか。

 「部内にリーダー的存在の同僚女性がいます。明るい仕切り屋タイプで、友達も多いですね。ただし、気の弱い人に強く出たり、笑えないような陰口を言うところが気になっていました。そんな彼女、仲間内に送るメールで、『こんにちは』と書くべきところを『こんにちわ』と度々書いていたんです。本気で勘違いしているのなら教えてあげたほうがよいと思い、世間話のついでに『細かいことを言ってごめんね。<わ>ではなく、<は>だよ』と伝えました」

 その瞬間、同僚女性の表情が一変。由美子さんは「余計なことを言ってしまった」と後悔したが、時すでに遅し。以来、由美子さんは同僚十数人で開催される「女子飲み」に一切、誘われなくなってしまったそう。

 「彼女は公私ともに『デキる女』としてのプライドがあった。それなのに、些細な勘違いを指摘されて腹を立てたのでしょう。もう少し、彼女の性格を見極めてから行動すればよかったと思います」

 ドラマとは異なり、世の中、典型的な悪い人はめったにいない。みんな「普段はいい人」だし「やさしい人」である。女の世界は混沌としている。いかに表の顔に隠されたダークな本性を見抜くことができるのかが、処世術のカギとなろう。触るとヤケドをするタイプの悪女とは当たらず障らずつきあうこと。30代になってから人間関係でケガをするなんて、煩わしいことこの上ないのだから。(来布十和)

全文
独女通信 04月09日14時30分

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