(cache) ダメンズばかりで、またもやハズレ！

　付き合う男はダメンズばかりという独女がいるが、そもそもダメンズとはどういう男をいうのだろうか？まずは独女たちに過去に出会ったダメンズについて聞いてみた。

　「今まで付き合った男の中で最低なのが、お前のものは俺のもの。俺のものはお前のものが口癖の男でしたが、俺のものなんて何もありませんでした。生活費も家賃も全部私が面倒を見て、別れる時には手切れ金まで要求されました」（M子さん／34歳）

　「知人にいましたけど、顔もまあまあだし、頭の回転がすごくよくて、会話がすごく楽しいけど、女にだらしがなかったです。仕事はきちんとしていましたから、「ひも」ではありませんでしたが自分では決して一人暮らしはせずに、つきあう女性に、一人暮らしを勧めては女性のところに転がり込んでいましたね」（H子さん／39歳）

　「今思いだしても病的に女好きな奴でした。私の友達でもいい女ならすぐに口説いていたし。一番むかついたのは、奴と初Ｈをした翌日、奥さんを紹介されたことです」（T美さん／30歳）

　女とお金にだらしがないのがダメンズの定番のようだが、マザコン、DV、嘘吐き、どんな時も自分が一番もダメンズとしての要素。他にも大きな夢を語るダメンズもいる。

レストランの店長をしているK子さん（37歳）だが「うちの店にバイトにきた、7歳年下の香港から来た留学生で、すでに社会人経験もあり、日本では経営学を学びに来たと言っていました。父親が貿易商でその会社の後継者の自分は世界中に支社をつくるのだとも」

　彼の通う大学がK子さんの母校だったこともあり、後輩の面倒をみるという感覚でご飯をご馳走したり、彼の悩みや将来の夢を聞いているうちに恋愛関係になった。

　学費が足らない、ゼミの研修旅行の費用がないと泣きつかれれば援助をし、書籍や衣服もK子さんのお財布から出ていくようになった。

　「仕事が軌道に載ったら必ず恩返しをするというんです。用立ててもらったお金も何十倍、いえ、何百倍にして返すからって」結局、父親が病気で帰国をするという彼に、旅費の20万円を貸したのが最後でそれからは全く連絡がないという。Ｋ子さんは総額200万円をダメンズに貢いだと苦笑する。

　以来、留学生と年下男を避けていたＫ子さんだが、今は五歳年上のバツ一会社員と一緒に暮らしている。

　「奥さんのところに子供が3人もいるので、月々の養育費が大変なんです。だから家賃と生活費は私が面倒を見ています」
　
　正式に奥さんと離婚したら私と結婚したいと言われているんですけど、とＫ子さんは口ごもった。正式に離婚が成立したら、慰謝料も支払わなければならないし、結婚してもＫ子さんの経済的な負担は大きい。一番下の子供はまだ1歳だそうだ。

　「頼られているんですよ」とＫ子さんは苦笑したが、どんな事情があるかは知らないが、子供を3人も奥さんに押し付け家を出た彼を男らしいとは言えない。
今度もダメンズの烙印を押してしまいそうだ。

　姉後肌の女性はダメンズにひっかかる確率が高いというのは、恋愛カウンセラーの盛貴子さん。

　「姉御肌の女性は頼られると無理をしてでも相手の望むことをしてしまうんですよね。男性に恥を欠かせてはいけないという優しさもあって、つい手を差し伸べてしまう。その手を両手で握るような男はバシッと切った方がいいです。それと頼るより頼られるのが好きと思っている女性は、本当に自分は頼られるのが好きなのか。今まで周りに頼れる対象がいなかったから、そう思いこんでいるのではないか。本心は男の人に甘えるのが好きなのではないか?　一度自分自身をよく見つめ直した方がいいと思います。思い込みや勘違いを払拭して周りを見渡せば、意外に今までと違う出会いがあるかもしれませんから」

　よくあんな男と付き合っているわねと女友達から罵倒されても、「この人には私が必要なの」と悲劇のヒロインになるのはもうやめよう。与えるばかりでは恋愛がうまくいっているとは決して言えない。恋愛は人助けではないし、彼の母親になることでもない。対等な関係で二人が一緒に幸せになることが本当の恋愛だと思う。（オフィスエムツー／佐枝せつこ）