社民党の照屋寛徳国対委員長は12日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として同党が提案している米自治領北マリアナ連邦を11日に訪れた際、同連邦議会のテノリオ下院議長から「米国海兵隊がテニアンに来ることは、疑いなく歓迎される」と伝えられたことを明らかにした。
照屋氏は9~11日、党視察団として同連邦のサイパン、テニアン両島を訪問。照屋氏によると、テノリオ氏は同議会で、海兵隊移転・駐留を支持する決議の採択を目指す考えを表明。デラクルス・テニアン市長も「海兵隊の恒久的な基地建設を強く希望する」と述べたという。照屋氏は平野博文官房長官に国外移設の再検討を迫る意向だが、平野氏は12日の記者会見で、テニアンへの移設について「現時点では難しい」と述べ、政府案から除外していることを明らかにした。
毎日新聞 2010年4月13日 東京朝刊